丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
鈴嶺「━━━━━スッゴく仲の良い、兄妹!!」

宗匠の呟きに、鈴嶺ははっきり答えた。

宗匠「え?」

鈴嶺「だって、私。
宗くんのこと、大好きだもん!」

宗匠「鈴?」

鈴嶺「でもその大好きってゆうのは、一人の男性としてってゆうより、家族みたいな感覚なの!
私にとって、パパに対してみたいな!
パパのことも、大好きだもん!」

宗匠「………」

鈴嶺「ほら!宗くんも、私のこと大切にしてくれてるでしょ?
妹みたいな感覚って言ってくれてたじゃない?」

宗匠「あぁ」

鈴嶺「私達は、スッゴく仲の良い兄妹だよ!」

宗匠「………」

力強く言い放つ鈴嶺に、宗匠は胸のつっかえが取れた感覚になっていた。


宗匠「………フッ…」
思わず噴き出した。

鈴嶺「え?宗くん?」

宗匠「フフ…ハハハーーーッ!!」

そして、腹を抱えて笑いだしたのだ。

鈴嶺「え?え?なんなのー?」


宗匠「まさか、鈴に元気付けられるとはな(笑)
はぁー、腹いてぇー(笑)」

鈴嶺「え?え?何!?」

宗匠だけが納得したように笑っていて、鈴嶺は納得いかない。
怒ったように、頬を膨らませていた。


宗匠「鈴」

鈴嶺「もう!何!?」

宗匠「俺も!!」

鈴嶺「え?」

宗匠「俺も、鈴のこと好きだ!」

鈴嶺「宗くん?」

宗匠「もちろん、幼馴染みとして!!」

鈴嶺「うん!」

宗匠「確かに、妹みたいに思ってる。
━━━━━だから俺は、シスコンみたいな感じだな、きっと……!」

鈴嶺「え?あ、そうかも(笑)
私も、ブラコン?(笑)」

宗匠「あぁ、そうだな(笑)」

鈴嶺「フフ…なんか、変なの~!(笑)」



お互いに笑い合って、宗匠は清々しい気持ちで車に乗ったのだった。

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