丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
鈴嶺「みんな!ごめんね、遅くなって!」

それから凱吾と鈴嶺は、宗匠と共に会場に向かった。

「鈴嶺~!」
「鈴嶺だぁ~!」

「凱吾くんも!」
「久しぶりー!」

紀信「やっときた!」
杏樹「遅すぎ!」

鈴嶺「ごめんね!」
杏樹「あれ?鈴嶺、服が違う……」

鈴嶺「あ…あれは…」
杏樹「せっかく、コーディネートしてあげたのにー
なんか、その服…地味ね……」

紀信「え?でも、可愛いと思うよ!」

鈴嶺「ありがとう!」

凱吾「ちょっと!
“あの”服、杏樹が選んだの!?」

杏樹「そうよ!
鈴嶺の可愛さを引き立ててあげたの~」

凱吾「なんであんな、丈の短い服を着させようとした!?」

杏樹「は?
可愛かったでしょ?
凱吾は嫌い?あの服」

凱吾「は?」
杏樹が見つめている。

凱吾「可愛かったよ。
誰にも見せたくないくらい…」

杏樹「でしょ?」

凱吾「だから!ダメなんだ!」

杏樹「はぁ…凱吾、鈴嶺と結婚して益々ワガママになったわね……!(笑)」

紀信「フフ…僕も見てみたかったなぁー」
宗匠「確かにな!気になる!」

杏樹「見る?」

凱吾「は?」

杏樹「写真、撮ったの!」

紀信「見たい!」

「俺も!」
「俺もー!」
「私もー」

凱吾「ちょっ…お前等!!」

杏樹がスマホを操作し、みんなに見せた。

「か、可愛い…/////」
「ヤバ…/////可愛すぎ!」

「さすが、姫って感じ!」
「可愛い~!」

紀信「ほんとだ////可愛い…////」
宗匠「へぇー、鈴!似合ってんじゃん!」

鈴嶺「フフ…ありがとう!」
凱吾「………」

みんなが大絶賛する中、凱吾だけが終始不機嫌だった。


それから、二次会に行くことになった一行。
男女別れることになった。

凱吾「は?鈴嶺、帰ろ?
放れるなんて、ダメだよ?」

鈴嶺「でも、もっとみんなとお話したい!」
凱吾「………」

鈴嶺が凱吾の服を掴み、見上げ懇願する。
こう言われてしまうと、凱吾は………
凱吾「………わかった。
その代わり、何かあったらすぐに連絡してね」
となる。

鈴嶺「うん!わかった!ありがとう、凱くん!」

微笑む鈴嶺に、凱吾は頭を撫で微笑んだ。
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