丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾&鈴嶺の済む、マンション前。
宗匠、紀信、雷太、束茶がいた。

雷太「でっけーマンション…」
束茶「さすが、羽柴財閥…」

中に入ろうとすると、佐木が立っていた。

宗匠「佐木?」
紀信「佐木さん、どうしたの?」

佐木「お疲れ様です。
凱吾様とお嬢様に会われる前に、私にもお話を聞かせていただけませんか?」
丁寧に頭を下げ、宗匠達を見据える。

宗匠達「え?」

佐木「おそらくですが、先程のことが関係しているのでは?
住江さんも、こんな遅くに会社に向かってしまわれたので……
それに……いくら宗匠様達が凱吾様とお嬢様の親友でも、こんな遅くに訪ねるとは思えませんので」

宗匠「さすがだな!」
紀信「だね!」

佐木「ですので、私がお口添え出きるかもしれないので、ここでお待ちしてました」

宗匠達は、簡単に説明をした。

佐木「さようですか…」

宗匠「確かに、あのおっさん達が悪い。
でも、運がわりぃとしか言えねぇ…」

佐木「おそらく……あの場でお嬢様がいなければ、もう少し穏便に済んだかもしれませんね」

紀信「そうかな?」

佐木「はい。
あくまでも、凱吾様の原動力は“鈴嶺お嬢様”です。
お嬢様が関わらなければ、凱吾様にとっては何事も“どうでもいいこと”ですので」


そして佐木が、凱吾に電話をする。

佐木「凱吾様。
今、マンション前に宗匠様達が来られました。
今から一緒にそちらへ向かってもよろしいでしょうか?」

凱吾『わかった。
でも、ゆっくり来いよ。
鈴嶺がまだ、プリン食べてるから』

ゆっくり、マンションに入りエレベーターに乗る。

佐木「紹介が遅れました。
私は、凱吾様と鈴嶺様の執事をしてます、佐木と申します」

雷太「あ!宗匠と高校の時から仲良くしてます、雷太です!」
束茶「束茶です!
佐木さんは、元々は鈴嶺ちゃんの執事だったんですよね?
昔、見たことがあるような……」

佐木「はい。
鈴嶺様がご幼少の時から、ずっと仕えてます」


そして、家の前に着く。
チャイムを鳴らすと、ガチャと玄関ドアが開き、絶対零度の凱吾がいた。

雷太・束茶(こ、こえぇよぉ……)
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