丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
もう一つの部屋を覗く。

カナ「寝室だね!」
モトミ「……/////」

カナ「モトミ?」
モトミ「え?あ、何?」

カナ「………モトミ、まさかまだ━━━━━」
モトミ「言わないで!
でも、ここに凱吾くんがいつも寝てるんだよね……」

モトミはダブルベッドを見つめる。

カナ「モトミ、戻ろ?ね?」
モトミは頷き、カナとリビングへ戻った。


杏樹「━━━━やっと戻ってきた!」
鈴嶺「紅茶入ってるよ!どうぞ?」

カナ「ありがとう!」
モトミ「うん」

鈴嶺「ん?モトミちゃん?」
杏樹「どうした?」

モトミ「ううん。
……………あのさ。
凱吾くんとの生活、どう?」

鈴嶺「え?とっても幸せだよ!」

モトミ「そうだよね」

鈴嶺「え?え?モトミちゃん?」

モトミ「あ、ほら!なんとなく、想像つかないなって思って!」

鈴嶺「そうかな?」

モトミ「でも、不思議だな!
鈴嶺が、凱吾くんを選ぶなんて!」

鈴嶺「合わない…かな…?」

モトミ「う、ううん!そうじゃないけど……
宗匠くんとか、紀信くんとかの方がなんていうか……」

鈴嶺「でも、ドキドキしないの…」

モトミ「え?」

鈴嶺「ほら、恋をするとドキドキするでしょ?
好きな人の傍にいられるだけで、幸せを感じられる。
宗くんや、紀信くんのことも大好きだけど……
ドキドキしないの」

モトミ「そっか!
フフ…二人の生活してるとこ、見てみたいなぁー!」

カナ「確かに、ちょっと興味あるかも?(笑)」

杏樹「あーそうね!
“あの”凱吾が甘い顔をしてるとこ、見てみたいわね!(笑)」

鈴嶺「……//////なんだか、恥ずかしい/////」

カナ「あ!ほら!
動画とかでもあるでしょ?
隠し撮りしてるやつ(笑)」

モトミ「あぁ!あれね!
やってみたいよね!(笑)」

鈴嶺「ん?何、それ?隠し撮り!?
そんなのダメだよ!!」
杏樹「うーん…そうじゃなくて!」

鈴嶺「んー?よくわからない!」
杏樹「んー、まぁ…どっちにしても、お姫様には縁のないことよ!(笑)」

鈴嶺「……??」


モトミ「…………隠し撮り…か…」
カナ「え……モトミ?」
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