丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
そして、約一ヶ月後。

やっと凱吾達六人の予定が合い、一泊二日のグランピングに出かける日がやってきた。

駅前に宗匠、紀信、杏樹、志田がいた。

宗匠「まだかよ、凱鈴」
紀信「もうすぐじゃないかな?」
杏樹「フフ…たぶんまた…」

宗匠・紀信・杏樹「お洋服が決まらなくて!」

志田「おっ!ハモった(笑)」

宗匠「つか!鈴がっつうか…」
紀信「凱吾の許しが必要なんだよね?きっと(笑)」

杏樹「あー!
鈴嶺、結婚してファッションがガラッと変わったもんなぁー(笑)」

志田「そうなの?」

杏樹「えぇ!ガーリー系は変わらないんだけど、前はミニスカートとか、首周りの広い服とかよく着てたの。
でも今は短くても膝くらいだし、ハイネックとか首周りが広くないのばっかだもん!」

宗匠「言えてる!(笑)」
紀信「露出が少ないってことかな?」

杏樹「そうそう!
まぁ、可愛いから何着てもいいんだけどね!」


そこに、ワンボックスカーが近づいてきてゆっくり止まった。
運転席から、佐木が出てきて頭を下げる。

佐木「お待たせして申し訳ありません!」

宗匠「おせーよ!」

佐木「申し訳ありません!」

紀信「ちょっと!宗匠やめなよ!佐木さんは悪くないでしょ?」
杏樹「そうよ!どうせ、鈴嶺なんでしょ?
また、着ていく服で揉めたんじゃない?」

佐木「あ…(笑)お察しの通りです……
持っていく物にも、凱吾様が確認をし始めて……」

志田「凄い束縛だね(笑)」
杏樹「ほんと、凱吾ヤバっ!」

佐木「はい…」

志田「鈴嶺ちゃんも、大変だ!(笑)」
宗匠「確かに(笑)」
紀信「そうだね!」

そして佐木が後部座席を開ける。
佐木「お荷物は、私がトランクに運びますのでこちらへ」

杏樹「ありがとう!」
志田「ごめんね、俺の部下を使ってもよかったんだが……」

佐木「いえ!私も、お嬢様のお傍にいるのが一番安心するので!お世話させてください!
それに………」

志田「凱吾くんだろ?」

佐木「はい…
志田様以外は、受け入れないとおっしゃって…」

志田「まぁ、当然だけどね!」

杏樹と志田が乗る。
宗匠が乗って、紀信が「僕も手伝うよ!」と佐木と一緒に荷物をトランクにつめた。

そして乗り込んだ。
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