放課後のBLUES


彼が、お店から出ていく。


今の【わかった】は、なんの【わかった】なのだろう。



届いた段ボールからお菓子を出し、新作の棚へと並べていく。



――――が、落ち着かない。



なんのために確認したの?


わたしの退勤時間をたずねた理由がわからなくて、モヤモヤする。



深い意味なんてないのだろうか。



「うーわ。からそう」

「ひぁっ」



突然、背後からフカザワさんが声をかけてくる。



「驚きすぎじゃない? ヤマシタさん」

「……おはよう、ございます」



わたしのパーソナルスペースめちゃくちゃ狭いので。

そこんとこ、よろしくお願いします。



「最近増えたねえ。スパイシー系のスナック菓子」

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