放課後のBLUES


言われてみれば、たしかに。


わたしが働きはじめてから、唐辛子とかのお菓子よく見かける。


需要あるんだろうなあ。


彼も辛いの好きみたいだった。



先輩との会話をそれ以上広げることのできないわたしは、黙って陳列を続ける。


こういうところがダメなのかな。

でも、お給料もらってる限りは口より手を動かしたい。


ふと、売り場が全体的に寂しい気がしてきた。


なにかが物足りない。


ああ、そうか。

あちこちにポップがあれば印象まったく違うはず。

そういうのは置いたりする予定ないのかな。


うーん。

勝手な想像でしかないけれど、たぶん、作りたい人が……いない。


店長、そこまでこだわりなさそうだもん。

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