本気で"欲しい"と思った。〜一途なエリートドクターに見染められました〜
「……あまり会えなくなってしまいますね」
お互いに休日は不規則。
「……寂しいって思ってくれてるの?」
「……はい」
会いたい時に会えないことを考えると、寂しくなった。
次に会えるのはいつだろう。次にこうやってゆっくりとデートできるのはいつだろう。
ここ数日会えなかっただけで、和音への気持ちがどんどん膨らんでいくのを由麻は感じていた。
毎日連絡はくれる。電話だって時間があればしている。
でも声を聞けば聞くほど、会いたくなってしまう。
その腕に、包まれたくなってしまう。
「──じゃあさ」
「……?」
「俺と一緒に、住む?」
「え?」
「どうせ結婚したら一緒に住むんだし。そろそろホテル暮らしも辞めて家探さないとと思ってたから」
由麻ちゃんも一緒に来る?と手を握った和音を由麻はじっと見つめた。
「い、いいんですか?」
「うん。どう?」
「はい……」
小さく頷いた由麻に、和音は微笑んでからその頭を撫でた。