本気で"欲しい"と思った。〜一途なエリートドクターに見染められました〜
「今日からは帰ってきたら由麻ちゃんがいるんだもんね。あぁ……俺仕事頑張れるわ」
「ふふっ、私もです。和音さんに会いたいから仕事頑張れます」
ギュッと抱き着く由麻に、和音は顔を手で抑える。
「あー……もう本当可愛い。……これ以上俺を夢中にさせてどうするつもり?」
「……え、え?」
「その困った顔も本当可愛い」
「……和音さんだって、本当に素敵です」
見上げると、和音の顔が真っ赤に染まっていて。数秒見つめ合った後、どちらからともなくそっとキスをする。
カーテンの向こうから差し込む陽の光がまだお昼だということを知らせているのに、どんどんキスは深くなって次第に和音の手は由麻の腰を撫でる。
その手が服の中に入り込み、由麻の体はゆっくりと倒され、ソファに沈んでいく。
由麻の足の間に膝を付いた和音は、一時も離れたくない、とばかりに首筋に顔を埋めながら抱き締めて。
「んんっ……」
段々と荒くなる呼吸。初めての感覚に、由麻は甘い吐息を漏らすだけで。
優しくリードしてくれる和音の手が服の下から背中を撫で、下着のホックを外す。
胸の締め付けが無くなり思わず両腕で抑えようとするも、片手で軽々と掴まれてしまってそれは叶わなかった。
「……由麻ちゃん」
「……は、い」
滲んだ涙で潤む目は虚で。見上げて返事をした由麻に目を細めた和音。
そのまま由麻を横抱きにして、ベッドルームへ連れて行く。
海外ブランドの有名なマットレスに皺一つ無くきっちり敷かれた真っ白なシーツ。
そこにそっと寝かせられた由麻が和音からの甘い刺激に身を捩る度に、シーツが皺を生む。
それに興奮を煽られた和音は、再び由麻の唇を荒々しく塞ぐ。
「か、ず……ねさんっ……好き」
「俺もっ、大好き」
気持ちを確かめ合うようなキスに、由麻の身も心も溺れていくのだった。