死体写真
「私の友達にもメールが届いたよ。予言どおり、24時間以内に死んだ。何人も犠牲者がでているけれど、大人たちはどうにか隠そうと躍起になって情報を削除していってる」


「やっぱりそうなんだ? ネットで調べてもほとんどなにもでてこないの!」


思わず身を乗り出していた。


ランはくすくすと笑って頷く。


「なんの情報も出てこないのは呪いが本物だからだよ。大人たちが必死にもみ消そうとしてるから」


「呪いについてなにか知ってるなら教えてほしい」


裕之が懇願するような声色で言った。


ランは「もちろん」と、軽く頷いた。


さっきから思っていたけれど、この子と私達の温度には随分と差があるみたいだ。


ランのまわりでも沢山の人がこのメールのせいで死んだはずなのに、少しも悲しみを感じられなかった。


「あのメールの送り主を私は知ってるの」


「えっ」


突然の爆撃をくらった気分だった。


まさかそこまで大きなことを知っているとは思ってもいなかった。


「それって誰!?」
< 113 / 155 >

この作品をシェア

pagetop