死体写真
☆☆☆
どうして和とアコが自殺してしまったのか。
その真相がわからないまま、教室内は騒然としていた。
だけど和のアコへの気持ちはクラス内でも薄々感づかれていたようで、それが関係しているのではないかと、囁かれるようになっていた。
「呪いを回避する方法は全部消されてるのか」
和の死を目の当たりにしてようやく呪いと真正面から向き合う覚悟を決めた裕之が、本を開いて呟いた。
以前来た市立図書館で、隣町の新聞記事に目を通しているところだった。
そこには不審死した若い子たちの情報が少しながら乗っている。
「呪いを成就させようとしてる人がいるって考えるのが妥当だよね」
私はつぶやく。
呪いのメールを途中で止めたくない誰かが、呪いの手伝いをしているようにしかみえない。
だけどその一部分だけ『メールを送り返すことができれば回避できる』というところが出回ってしまったのだ。
「普通に返信してもダメだったってことは、なにか文字を打つとかかな」
裕之が顎に指先を当てて考え込む。
「それか、写真かもしれないね」
加菜子の言葉に私は「写真?」と、聞き返した。
「そう。だって相手からのメールも本文はなくて写真だけ添付されてるよね? それなら、こっちも写真だけ送り返せばいいのかも」
どうして和とアコが自殺してしまったのか。
その真相がわからないまま、教室内は騒然としていた。
だけど和のアコへの気持ちはクラス内でも薄々感づかれていたようで、それが関係しているのではないかと、囁かれるようになっていた。
「呪いを回避する方法は全部消されてるのか」
和の死を目の当たりにしてようやく呪いと真正面から向き合う覚悟を決めた裕之が、本を開いて呟いた。
以前来た市立図書館で、隣町の新聞記事に目を通しているところだった。
そこには不審死した若い子たちの情報が少しながら乗っている。
「呪いを成就させようとしてる人がいるって考えるのが妥当だよね」
私はつぶやく。
呪いのメールを途中で止めたくない誰かが、呪いの手伝いをしているようにしかみえない。
だけどその一部分だけ『メールを送り返すことができれば回避できる』というところが出回ってしまったのだ。
「普通に返信してもダメだったってことは、なにか文字を打つとかかな」
裕之が顎に指先を当てて考え込む。
「それか、写真かもしれないね」
加菜子の言葉に私は「写真?」と、聞き返した。
「そう。だって相手からのメールも本文はなくて写真だけ添付されてるよね? それなら、こっちも写真だけ送り返せばいいのかも」