死体写真
目が画面に首づけになり、小刻みに震え始める。


私と裕之はすぐに加菜子のスマホを確認した。


そこにはメールが届いていた。


登録されていないアドレスで、なにかが一枚添付されている。


まだ開かれていないそれに私は加菜子を見つめた。


「いや、やめて……」


添付ファイルを開いてほしくないと左右に首を振る。


だけど、これを見ないわけにはいかない。


もし加菜子にも呪いメールが届いてしまっていたとすれば、タイムリミットは24時間以内ということになる。


「ごめん加菜子。フィアルを開くね」


ひとこと言って添付ファイルをタップする。


その写真はなんの躊躇もなくすぐに表示された。


見た瞬間息を飲む。


裕之も言葉を失い、視線をそらせた。


スマホの中で加菜子が死んでいる。


全身が水に濡れて信じられないほど白い肌になり、そして目は固く閉ざされている。


これだけだと眠っているように見える。


死んでいるようになんて、とてもみえなかった。


「なにが送られてきてたの?」

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