虹色のバラが咲く場所は
116話 初恋は誰?
さっきと言ったが俺と雪希の回想から話は
始まる
ー昨日ー
俺が学校からレッスン場に移動中、杏子さんから連絡が入る
「はい、類です」
「類、急なんだけど、今日のレッスンなんだけど雪希と2人になったから」
「え?」
「蓮が熱出して休むってさっき千鶴から
連絡があったんだ。舞も看病で休むって。」
「そう、ですか。わかりました」
「こっちで言おうと思ったけど早い方が
いいかなって。じゃあ」
そう言って杏子さんは電話を切ってしまった
(忙しそうだな。仕方ないか、
急に予定が狂ったんだから。舞が看病って
ことは蓮は家に帰ってないのか。蓮的には
都合がいいんだろうけど。てことは今は蓮と舞は一つ屋根の下。いや、ないな。)
「でも雪希はどう思うんだろう」
面白く思う反面、雪希の気持ちを知ってるから心配になる。
ーレッスン場ー
「雪希、さっきずれてたね。ごめん俺が
早かったかな」
「いや、類は間違ってないよ。ただ僕が
集中できてないだけ」
笑って言ったが曇っている雪希を見ると
やっぱり心配になる。
「あのさ」
「僕、ちょっと自販機行ってくる」
「あ、うん」
遮られた。やっぱり舞と蓮のこと、
気になるよな。
看病で距離が縮まってほしくないな。
ややこしくなる。
蓮が舞のこと好きだって自覚したらもっと
面倒なことになる。
アイドルじゃなかったら普通に恋愛できるけ
ど逆にアイドルじゃなかったら俺たちは
出会わなかった。
「難しいな、」
「なにが?」
「うわ!?杏奈さん」
呟きに反応されて失礼な反応になって
しまった。
「ごめんなさい、驚かせて」
「いえ、こちらこそごめんなさい」
「それで、なにが難しいの?」
「あ、えっと」
(言ってもいいのかな、いや、まずいだろ)
「宿題が難しくて」
(無難な答えはこれかな)
「そう?そういえば蓮は今年受験ね。
受験にアイドルに残りの学校生活、
大変だけど高校は出ておかないとね」
「はい、」
扉が開いて雪希が戻ってきた。
「おかえり、雪希」
「うん」
雪希は持っていたスポドリを一本くれた
「ありがとう」
「別に」
(明らかに不機嫌だけど触らぬ神に祟りなし
っていうしやめとこう。)
「雪希、今日具合悪い?」
(杏奈さん!?)
「いえ、普通です」
「でも」
「杏奈さん、杏子さんが呼んでましたよ」
(これ以上、雪希の機嫌が悪くしないで)
「そう?じゃあちょっといってくるね」
ドアが閉まり無音になる
「僕、機嫌悪いように見える?」
(変に隠すよりストレートに言ったほうが
いいな)
「うん、すごく」
「この前の収録の時に決めたんだ。
Rainbow Roseでいる限り、
舞に伝えないし悟らせないように
しようって。
たとえ三角関係になったとしても。」
「四角になっても?」
「怖いこと言わないでよ、類。
え、やっぱり類も舞のこと、」
「それはない」
(高校で五角関係とかになったら面白いな。
いや、絶対面倒なことになる)
「でもわがままだと思うけどやっぱり嫉妬
しちゃうな。」
「嫉妬、かぁ」
「類は嫉妬したことない?」
「ないかな、多分、初恋もまだだと思う」
「えぇ、」
雪希はすごく引いていた。
「そう言う雪希は初恋は誰?」
「教えない」
と言いつつもどこか嬉しそう
(雪希の初恋って舞?)
始まる
ー昨日ー
俺が学校からレッスン場に移動中、杏子さんから連絡が入る
「はい、類です」
「類、急なんだけど、今日のレッスンなんだけど雪希と2人になったから」
「え?」
「蓮が熱出して休むってさっき千鶴から
連絡があったんだ。舞も看病で休むって。」
「そう、ですか。わかりました」
「こっちで言おうと思ったけど早い方が
いいかなって。じゃあ」
そう言って杏子さんは電話を切ってしまった
(忙しそうだな。仕方ないか、
急に予定が狂ったんだから。舞が看病って
ことは蓮は家に帰ってないのか。蓮的には
都合がいいんだろうけど。てことは今は蓮と舞は一つ屋根の下。いや、ないな。)
「でも雪希はどう思うんだろう」
面白く思う反面、雪希の気持ちを知ってるから心配になる。
ーレッスン場ー
「雪希、さっきずれてたね。ごめん俺が
早かったかな」
「いや、類は間違ってないよ。ただ僕が
集中できてないだけ」
笑って言ったが曇っている雪希を見ると
やっぱり心配になる。
「あのさ」
「僕、ちょっと自販機行ってくる」
「あ、うん」
遮られた。やっぱり舞と蓮のこと、
気になるよな。
看病で距離が縮まってほしくないな。
ややこしくなる。
蓮が舞のこと好きだって自覚したらもっと
面倒なことになる。
アイドルじゃなかったら普通に恋愛できるけ
ど逆にアイドルじゃなかったら俺たちは
出会わなかった。
「難しいな、」
「なにが?」
「うわ!?杏奈さん」
呟きに反応されて失礼な反応になって
しまった。
「ごめんなさい、驚かせて」
「いえ、こちらこそごめんなさい」
「それで、なにが難しいの?」
「あ、えっと」
(言ってもいいのかな、いや、まずいだろ)
「宿題が難しくて」
(無難な答えはこれかな)
「そう?そういえば蓮は今年受験ね。
受験にアイドルに残りの学校生活、
大変だけど高校は出ておかないとね」
「はい、」
扉が開いて雪希が戻ってきた。
「おかえり、雪希」
「うん」
雪希は持っていたスポドリを一本くれた
「ありがとう」
「別に」
(明らかに不機嫌だけど触らぬ神に祟りなし
っていうしやめとこう。)
「雪希、今日具合悪い?」
(杏奈さん!?)
「いえ、普通です」
「でも」
「杏奈さん、杏子さんが呼んでましたよ」
(これ以上、雪希の機嫌が悪くしないで)
「そう?じゃあちょっといってくるね」
ドアが閉まり無音になる
「僕、機嫌悪いように見える?」
(変に隠すよりストレートに言ったほうが
いいな)
「うん、すごく」
「この前の収録の時に決めたんだ。
Rainbow Roseでいる限り、
舞に伝えないし悟らせないように
しようって。
たとえ三角関係になったとしても。」
「四角になっても?」
「怖いこと言わないでよ、類。
え、やっぱり類も舞のこと、」
「それはない」
(高校で五角関係とかになったら面白いな。
いや、絶対面倒なことになる)
「でもわがままだと思うけどやっぱり嫉妬
しちゃうな。」
「嫉妬、かぁ」
「類は嫉妬したことない?」
「ないかな、多分、初恋もまだだと思う」
「えぇ、」
雪希はすごく引いていた。
「そう言う雪希は初恋は誰?」
「教えない」
と言いつつもどこか嬉しそう
(雪希の初恋って舞?)