虹色のバラが咲く場所は
122話 ステージ
僕たちのCDを置いてくれてゲリラライブを
常時行える大きめのステージのある
CDショップへ足を運ぶ。
「こんにちは。」
(あれ、聞き覚えのある声)
「店長の辺里で、」
僕をみると固まった。
(当たり前だよね、僕も驚いてる)
「こんにちは、椿さん、」
椿さんはツカツカと歩いてきて僕の手を両手で力強く握った
「あの、椿、さん?」
「まさか、雪希ちゃんがアイドルだった
なんて驚いたけど応援するわ」
「あ、ありがとうございます」
「Rainbow Roseの特設売り場を
設けないと。グッズとかサインとか。
どこに置いたらみんなの目に止まるかな。」
と浮き足立っていたが
「あの本日はありがとうございます。」
千鶴さんの声に椿さんは我に返った。
「いえ、いいんです。どんなアーティスト
でも自由にライブをしてほしくて
作ったステージですから、」
諸々の準備をしてステージに立つ。
「こんにちは!俺たちアイドルグループRainbow Roseです」
人は多いが立ち止まる人はいない。
(見向きもされないって変に反応されるより
辛いんだね)
隣にいる類をみると口元に弧を描いていた。
息を吸い、ショップ内を見渡して
「っ、CDを買おうとしているお姉さんも
買い物が終わったお兄さんも」
これでかなりの人が足を止めて
こっちをみる。
「お時間があるのなら少しだけでも
見ていってくれませんか?」
数秒してから
「ありがとうございます。」
ここで類は少し声を落とした。
「俺たちは変われることを求めてアイドルになりました。変わることは本当に怖くて
何度もやめようと思って、でもやっぱり
変わりたい自分がいて。
そんな誰かの背中を押せるような、
勇気の出る曲。聞いてください、ーー」
常時行える大きめのステージのある
CDショップへ足を運ぶ。
「こんにちは。」
(あれ、聞き覚えのある声)
「店長の辺里で、」
僕をみると固まった。
(当たり前だよね、僕も驚いてる)
「こんにちは、椿さん、」
椿さんはツカツカと歩いてきて僕の手を両手で力強く握った
「あの、椿、さん?」
「まさか、雪希ちゃんがアイドルだった
なんて驚いたけど応援するわ」
「あ、ありがとうございます」
「Rainbow Roseの特設売り場を
設けないと。グッズとかサインとか。
どこに置いたらみんなの目に止まるかな。」
と浮き足立っていたが
「あの本日はありがとうございます。」
千鶴さんの声に椿さんは我に返った。
「いえ、いいんです。どんなアーティスト
でも自由にライブをしてほしくて
作ったステージですから、」
諸々の準備をしてステージに立つ。
「こんにちは!俺たちアイドルグループRainbow Roseです」
人は多いが立ち止まる人はいない。
(見向きもされないって変に反応されるより
辛いんだね)
隣にいる類をみると口元に弧を描いていた。
息を吸い、ショップ内を見渡して
「っ、CDを買おうとしているお姉さんも
買い物が終わったお兄さんも」
これでかなりの人が足を止めて
こっちをみる。
「お時間があるのなら少しだけでも
見ていってくれませんか?」
数秒してから
「ありがとうございます。」
ここで類は少し声を落とした。
「俺たちは変われることを求めてアイドルになりました。変わることは本当に怖くて
何度もやめようと思って、でもやっぱり
変わりたい自分がいて。
そんな誰かの背中を押せるような、
勇気の出る曲。聞いてください、ーー」