虹色のバラが咲く場所は
3章 サードライブ
128話 王様気質
梅原高校に入学してから1年。
今は3月。
(入学してすぐは大変だったな)
梅原に入ってのことを思い耽る。
入学してから2、3日は
「ねぇ、彼、アイドルって本当?」
「本当だよ、前に雑誌でみたことある」
「芸能繋がりで俺も有名になるチャンスが」
「ねーよ、バーカ」
浮いた、この一言に尽きる。
自己紹介でも、
「高坂蓮、川桜学園出身です。
よろしくお願いします」
拍手と共に、
「クールでカッコいい」
「イケメン」
と聞こえた。
休み時間、女子数人に
「なんてグループ名?」
「何人で活動してるの?」
など質問責めにされた。
「グループ名はRainbow Rose、
俺を含めて4人。」
静かにいうと、
「ふーん」
とだけ言って離れて行った。
(あれだけ聞いといてそれだけ?)
アイドルってだけで崇められたり、
一部では怯えられた。
でも修学旅行や、定期テストに向けた勉強会、
運動会などでクラスメイトとの距離感も縮まり、
「蓮、バスケやるんだけど来ないか?」
「行く!」
普通に青春を謳歌できている。
「この1年、いろんなことがあったな〜」
「そうだな、できれば彼女ほしかったな」
「なぁ、会話のキャッチボールって知ってる?」
「まぁ、彼女いなくてもリア充だけどな」
「後輩から可愛く、先輩♡なんて言われたらたまらないよな」
「わかる」
(楽しそうだな)
前を歩く友達、翼(つばさ)と大輝(だいき)を
眺めて廊下を歩く。
「俺たちはー、」
「「リア充!」」
俺が棒読みで言うと楽しく言ったから、
調子に乗って
「彼女、いなくてもー、」
「「リア充!!」」
今度は泣きながら答えた。
(おもしろ、)
「蓮、彼女いないよな」
すがる目で見られたが
「いたら大問題だよ」
「でも、蓮がこの1年で変わっただろ?」
「まぁな」
Rainbow Roseはこの一年で活動数が多くなった。
それと共に個人の活動も増えた。
舞はとあるバラエティ番組にたびたび出演している。
類は高難易度ばかり出題するクイズ番組で、番組史上初の高得点を最年少で叩き出した
ことで一時かなり有名になった。
雪希は自分と似たような境遇の人たちからの相談を手紙で引き受けている。
俺はよくモデルの仕事が入るようになった。
舞と雪希は可愛さに磨きがかかりモテるようになり
密かにファンクラブができているらしい。
類は1年で成長期で身長がかなり伸び、
少年らしさがなくなりかなりイケメンになった。
そして王子様キャラが定着してきた。
(たった一年で見違えるほど成長したな)
体育館でバスケをしていると、
「やあやあ、蓮はいるかい!?」
体育館中に張り上げられた声。
シュートしようとしかけたボールを落とす。
(どうもこの声は気が滅入る)
「なんのようですか、暁(あかつき)。先輩」
2年生の暁先輩。
若干俺様気質だけど
生徒からも教師からも信頼されていて
生徒会長をしている。
「大変だな、蓮」
「こっちの気も知らないで」
ボールを拾ってから苦笑した翼にため息をつく。
暁先輩は若干俺様気質だがモテる。
この上なくモテている。
この一年で暁先輩に告白して玉砕していく
女生徒を何人も見た。
そんな人が何で一生徒でしかない俺に執拗に絡むのかわからない、先輩曰く
「君は僕とキャラ被りしてるからね。
君の近くにいると、僕が輝きが
君にも伝染して君も輝けるからさ」
(意味が分からない)
今は3月。
(入学してすぐは大変だったな)
梅原に入ってのことを思い耽る。
入学してから2、3日は
「ねぇ、彼、アイドルって本当?」
「本当だよ、前に雑誌でみたことある」
「芸能繋がりで俺も有名になるチャンスが」
「ねーよ、バーカ」
浮いた、この一言に尽きる。
自己紹介でも、
「高坂蓮、川桜学園出身です。
よろしくお願いします」
拍手と共に、
「クールでカッコいい」
「イケメン」
と聞こえた。
休み時間、女子数人に
「なんてグループ名?」
「何人で活動してるの?」
など質問責めにされた。
「グループ名はRainbow Rose、
俺を含めて4人。」
静かにいうと、
「ふーん」
とだけ言って離れて行った。
(あれだけ聞いといてそれだけ?)
アイドルってだけで崇められたり、
一部では怯えられた。
でも修学旅行や、定期テストに向けた勉強会、
運動会などでクラスメイトとの距離感も縮まり、
「蓮、バスケやるんだけど来ないか?」
「行く!」
普通に青春を謳歌できている。
「この1年、いろんなことがあったな〜」
「そうだな、できれば彼女ほしかったな」
「なぁ、会話のキャッチボールって知ってる?」
「まぁ、彼女いなくてもリア充だけどな」
「後輩から可愛く、先輩♡なんて言われたらたまらないよな」
「わかる」
(楽しそうだな)
前を歩く友達、翼(つばさ)と大輝(だいき)を
眺めて廊下を歩く。
「俺たちはー、」
「「リア充!」」
俺が棒読みで言うと楽しく言ったから、
調子に乗って
「彼女、いなくてもー、」
「「リア充!!」」
今度は泣きながら答えた。
(おもしろ、)
「蓮、彼女いないよな」
すがる目で見られたが
「いたら大問題だよ」
「でも、蓮がこの1年で変わっただろ?」
「まぁな」
Rainbow Roseはこの一年で活動数が多くなった。
それと共に個人の活動も増えた。
舞はとあるバラエティ番組にたびたび出演している。
類は高難易度ばかり出題するクイズ番組で、番組史上初の高得点を最年少で叩き出した
ことで一時かなり有名になった。
雪希は自分と似たような境遇の人たちからの相談を手紙で引き受けている。
俺はよくモデルの仕事が入るようになった。
舞と雪希は可愛さに磨きがかかりモテるようになり
密かにファンクラブができているらしい。
類は1年で成長期で身長がかなり伸び、
少年らしさがなくなりかなりイケメンになった。
そして王子様キャラが定着してきた。
(たった一年で見違えるほど成長したな)
体育館でバスケをしていると、
「やあやあ、蓮はいるかい!?」
体育館中に張り上げられた声。
シュートしようとしかけたボールを落とす。
(どうもこの声は気が滅入る)
「なんのようですか、暁(あかつき)。先輩」
2年生の暁先輩。
若干俺様気質だけど
生徒からも教師からも信頼されていて
生徒会長をしている。
「大変だな、蓮」
「こっちの気も知らないで」
ボールを拾ってから苦笑した翼にため息をつく。
暁先輩は若干俺様気質だがモテる。
この上なくモテている。
この一年で暁先輩に告白して玉砕していく
女生徒を何人も見た。
そんな人が何で一生徒でしかない俺に執拗に絡むのかわからない、先輩曰く
「君は僕とキャラ被りしてるからね。
君の近くにいると、僕が輝きが
君にも伝染して君も輝けるからさ」
(意味が分からない)