虹色のバラが咲く場所は
13話 ドライヤー
私は着替えを持ってお風呂場に行く、
空室の札を確認してドアを開ける。
「あれ、札ひっくり返ってなかった?」
特に気にする様子もなくあっけらかんに答えたのは服を着てる途中の蓮。
速攻でドアを閉め、後ろを向く。
「ひっくり返ってなかったからドアを
開けたんです!」
半ばキレ気味に反論して
焦って何故か敬語になった。
蓮は扉を開け、部屋にでも行くのかと 思ったら、違うようで私たちは 向かい合わせになる
蓮は世に言う壁ドンをして、
「俺を意識したの?」
とか言っている。
こういう場合少女漫画ではときめく
シーンだろうが私は引いていた。
「これで私がときめくと思ったの?
ちょっと甘く見過ぎじゃない?」
それよりも髪を拭くのが甘くて肩が
濡れているのが気になる。
腕を払い脱衣所からタオルを2、3枚
取り、蓮の服の裾を引っ張ってソファで移動する。
蓮を座らせ、後ろからタオルで
髪を拭く。
「なにしてるんだ」
「私、あーいう適当さは嫌いなの。
肩の部分も濡れてるし。
髪はしっかりと拭かないと
菌が繁殖するんだよ」
蓮はなされるがままだ。
「なんか姉ができた気分」
「年齢的に私の方は妹なんだけど」
「舞って兄弟いるの?」
「いるよ、上に」
「ふーん」
あらかた拭き終わったので、タオルを
取ると
「ありがとう、舞」
蓮はそう言って部屋に行こうとする。
「一応、聞くけどドライヤーで乾かすんだよね。」
「?いや、自然乾燥、ドライヤー
ないし。」
蓮はなにも気にしてないように言う。
「ありえない、ちょっと引く」
「ほんと舞ってストレートだよな」
「そうかな?まぁ私のドライヤー持ってくるから少し待ってて」
「うん」
私は部屋にドライヤーを取りに、
「・・・私、着替えどうしたっけ?」
階段を駆け降りると、
雪希が私の着替えを持っていた。
「ごめん、雪希。
置きっぱにしちゃった」
「いや、別にいいけど」
パジャマの間に下着を挟み持ち歩くことを習慣にしているので
まぁ見られることはなかったが
「えっと、見た目女の子でも中身は男だから、気をつけて?」
雪希は苦笑している。
「う、うん。ほんとごめん。
ありがとう」
そう言いパジャマ一式を受け取る。
(年下に言われるとなんか堪えるな)
「舞、これから?」
「あ、ううん」
「そっか、じゃあ先に入ってもいい?」
「うん。」
(これからは気をつけないと)
2階に上がりパジャマを置き、
ドライヤーを持ち蓮のところへ。
スイッチを入れると、蓮の髪は靡く。
「ちょっと触るね」
「うん」
(うわ、ドライヤーをあててすぐなのに
もう乾き始めてる)
蓮は猫っ毛らしくふわふわしてきた。
ドライヤーをかけて数分、
「終わったよ、」
「ん、舞って世話焼きなんだな」
「まぁ、慣れてるから。兄はチ、」
「ち?」
(チーム内でもオフの時は甘えるって言いそうになっちゃった)
「ち、小さい時から私が色々世話焼いてるからかな」
「めんどくさくないのか、頼られるの」
小さい声だけどはっきり聞こえた
「え?」
「いや、なんでもない。髪、
ありがとう」
蓮は階段を上っていく。
蓮の態度が気になるが雪希がお風呂を
出たから、私が入ることにした。
(誰かと過ごすってこんなに面白いんだ)
空室の札を確認してドアを開ける。
「あれ、札ひっくり返ってなかった?」
特に気にする様子もなくあっけらかんに答えたのは服を着てる途中の蓮。
速攻でドアを閉め、後ろを向く。
「ひっくり返ってなかったからドアを
開けたんです!」
半ばキレ気味に反論して
焦って何故か敬語になった。
蓮は扉を開け、部屋にでも行くのかと 思ったら、違うようで私たちは 向かい合わせになる
蓮は世に言う壁ドンをして、
「俺を意識したの?」
とか言っている。
こういう場合少女漫画ではときめく
シーンだろうが私は引いていた。
「これで私がときめくと思ったの?
ちょっと甘く見過ぎじゃない?」
それよりも髪を拭くのが甘くて肩が
濡れているのが気になる。
腕を払い脱衣所からタオルを2、3枚
取り、蓮の服の裾を引っ張ってソファで移動する。
蓮を座らせ、後ろからタオルで
髪を拭く。
「なにしてるんだ」
「私、あーいう適当さは嫌いなの。
肩の部分も濡れてるし。
髪はしっかりと拭かないと
菌が繁殖するんだよ」
蓮はなされるがままだ。
「なんか姉ができた気分」
「年齢的に私の方は妹なんだけど」
「舞って兄弟いるの?」
「いるよ、上に」
「ふーん」
あらかた拭き終わったので、タオルを
取ると
「ありがとう、舞」
蓮はそう言って部屋に行こうとする。
「一応、聞くけどドライヤーで乾かすんだよね。」
「?いや、自然乾燥、ドライヤー
ないし。」
蓮はなにも気にしてないように言う。
「ありえない、ちょっと引く」
「ほんと舞ってストレートだよな」
「そうかな?まぁ私のドライヤー持ってくるから少し待ってて」
「うん」
私は部屋にドライヤーを取りに、
「・・・私、着替えどうしたっけ?」
階段を駆け降りると、
雪希が私の着替えを持っていた。
「ごめん、雪希。
置きっぱにしちゃった」
「いや、別にいいけど」
パジャマの間に下着を挟み持ち歩くことを習慣にしているので
まぁ見られることはなかったが
「えっと、見た目女の子でも中身は男だから、気をつけて?」
雪希は苦笑している。
「う、うん。ほんとごめん。
ありがとう」
そう言いパジャマ一式を受け取る。
(年下に言われるとなんか堪えるな)
「舞、これから?」
「あ、ううん」
「そっか、じゃあ先に入ってもいい?」
「うん。」
(これからは気をつけないと)
2階に上がりパジャマを置き、
ドライヤーを持ち蓮のところへ。
スイッチを入れると、蓮の髪は靡く。
「ちょっと触るね」
「うん」
(うわ、ドライヤーをあててすぐなのに
もう乾き始めてる)
蓮は猫っ毛らしくふわふわしてきた。
ドライヤーをかけて数分、
「終わったよ、」
「ん、舞って世話焼きなんだな」
「まぁ、慣れてるから。兄はチ、」
「ち?」
(チーム内でもオフの時は甘えるって言いそうになっちゃった)
「ち、小さい時から私が色々世話焼いてるからかな」
「めんどくさくないのか、頼られるの」
小さい声だけどはっきり聞こえた
「え?」
「いや、なんでもない。髪、
ありがとう」
蓮は階段を上っていく。
蓮の態度が気になるが雪希がお風呂を
出たから、私が入ることにした。
(誰かと過ごすってこんなに面白いんだ)