虹色のバラが咲く場所は
137話 心臓に悪い
呼吸は落ち着いているのに心臓の音が大きく聞こえる。鼓動を感じる。震度5と
思うくらい小刻みに体が震えている。
いつもは暖かい布団が流れて冷えた汗によって冷たく感じる。
(寝る前に見るんじゃなかったな)
しばらくベットにいたが、心臓の音が体の震えが落ち着いてからベットから降りて机の上にあったスマホの発光に眉を顰めて時間を
確認する。
(2時か、・・・シャワー浴びるか)
着替えを持って一階に降りる。
(当たり前だけど暗いな、
階段の足元にライトがなかったら、
転げ落ちてたな。)
なるべく音を出さないように慎重にシャワーを浴びる。
体は暖かいのに夢の内容が邪魔して
落ち着けない。
シャワーの音に混じって脱衣所の扉が開く音がしてすぐに閉まる音が聞こえた。
(・・・気のせいか)
ホント、なんで俺は生きてるのかな。
髪を洗い、体を洗い浴室を出る。
プラスチックの棚の上から3段目の引き出しからフェイスタオルを取り出す。
髪を拭いて体を拭いて服を着てから
洗濯機の上にあるドライヤーに気づく。
(さっきのは気のせいじゃなかったのか)
コンセントに挿してスイッチを入れる。
水分で重くなっていた髪はすぐに
温風に吹かれて暴れる。
(ドライヤーはもう部屋にあるのにな。
今はアイドルだから身だしなみを
ちゃんとしようと思ってるけど
アイドルじゃなかったら
絶対気にしなかったし)
ドライヤーのスイッチを切り、元あった
場所に置いて脱衣所を出る。
「まぶしっ」
リビングは電気が付いていた。
(来る時は真っ暗でそのつもりだったら目が
チカチカする)
もしかして舞はまだ起きてるのか?
なんて考えて階段を登っていたら、
「シャワー上がりにしては顔色優れないね」
頭上からの聞こえた声に驚いて足を滑らせて
落ちかけたが咄嗟に格子手すりに掴まり
難を逃れた。
「心臓に悪いからやめろよ、雪希」
そういう時苦笑しながら
「ごめん、そんなに驚くなんて思わなくて」
体勢を整えると、ゆっくりと雪希は
降りてきた。
横を通り過ぎて階段を降りて振り返る。
肘までに伸びた長い髪を揺らす。
「目が覚めちゃってさ、
付き合ってくれない?」
(俺のせいかもしれないし、断るのはな)
「・・・いいよ」
雪希は冷蔵庫から缶ジュースを2つ取り、
ダイニングテーブルに向かい合わせで座る。
「リンゴとグレープフルーツ、
どっちがいい?」
「何そのなんとも言えない選択肢は」
(雪希はグレープフルーツよりリンゴの方が
絵になると思うんだよな)
そう思ったがいじめたい心がうずく。
「俺はどっちでもいいけど、まぁお子さまにグレープフルーツは早いと思うよ。
俺グレープフルーツ飲むから雪希リンゴ
飲んでいいよ」
笑顔でそういうと雪希はムッとして
「お子さまっていっても2つしか
変わらないけど僕グレフル飲むから蓮は
リンゴでいい?」
差し出されたリンゴの缶を上機嫌で
受け取る。
ほぼ同時に聞こえた缶を開ける音。
スッキリした甘さのリンゴジュース、
もう一口飲もうとしたが雪希の手が
止まっている。
俺の視線に気づいて慌てて口をつけた。
(あ、そんなに口に含むと・・・)
飲み込んだが、顔が全てを物語っていた。
思うくらい小刻みに体が震えている。
いつもは暖かい布団が流れて冷えた汗によって冷たく感じる。
(寝る前に見るんじゃなかったな)
しばらくベットにいたが、心臓の音が体の震えが落ち着いてからベットから降りて机の上にあったスマホの発光に眉を顰めて時間を
確認する。
(2時か、・・・シャワー浴びるか)
着替えを持って一階に降りる。
(当たり前だけど暗いな、
階段の足元にライトがなかったら、
転げ落ちてたな。)
なるべく音を出さないように慎重にシャワーを浴びる。
体は暖かいのに夢の内容が邪魔して
落ち着けない。
シャワーの音に混じって脱衣所の扉が開く音がしてすぐに閉まる音が聞こえた。
(・・・気のせいか)
ホント、なんで俺は生きてるのかな。
髪を洗い、体を洗い浴室を出る。
プラスチックの棚の上から3段目の引き出しからフェイスタオルを取り出す。
髪を拭いて体を拭いて服を着てから
洗濯機の上にあるドライヤーに気づく。
(さっきのは気のせいじゃなかったのか)
コンセントに挿してスイッチを入れる。
水分で重くなっていた髪はすぐに
温風に吹かれて暴れる。
(ドライヤーはもう部屋にあるのにな。
今はアイドルだから身だしなみを
ちゃんとしようと思ってるけど
アイドルじゃなかったら
絶対気にしなかったし)
ドライヤーのスイッチを切り、元あった
場所に置いて脱衣所を出る。
「まぶしっ」
リビングは電気が付いていた。
(来る時は真っ暗でそのつもりだったら目が
チカチカする)
もしかして舞はまだ起きてるのか?
なんて考えて階段を登っていたら、
「シャワー上がりにしては顔色優れないね」
頭上からの聞こえた声に驚いて足を滑らせて
落ちかけたが咄嗟に格子手すりに掴まり
難を逃れた。
「心臓に悪いからやめろよ、雪希」
そういう時苦笑しながら
「ごめん、そんなに驚くなんて思わなくて」
体勢を整えると、ゆっくりと雪希は
降りてきた。
横を通り過ぎて階段を降りて振り返る。
肘までに伸びた長い髪を揺らす。
「目が覚めちゃってさ、
付き合ってくれない?」
(俺のせいかもしれないし、断るのはな)
「・・・いいよ」
雪希は冷蔵庫から缶ジュースを2つ取り、
ダイニングテーブルに向かい合わせで座る。
「リンゴとグレープフルーツ、
どっちがいい?」
「何そのなんとも言えない選択肢は」
(雪希はグレープフルーツよりリンゴの方が
絵になると思うんだよな)
そう思ったがいじめたい心がうずく。
「俺はどっちでもいいけど、まぁお子さまにグレープフルーツは早いと思うよ。
俺グレープフルーツ飲むから雪希リンゴ
飲んでいいよ」
笑顔でそういうと雪希はムッとして
「お子さまっていっても2つしか
変わらないけど僕グレフル飲むから蓮は
リンゴでいい?」
差し出されたリンゴの缶を上機嫌で
受け取る。
ほぼ同時に聞こえた缶を開ける音。
スッキリした甘さのリンゴジュース、
もう一口飲もうとしたが雪希の手が
止まっている。
俺の視線に気づいて慌てて口をつけた。
(あ、そんなに口に含むと・・・)
飲み込んだが、顔が全てを物語っていた。