虹色のバラが咲く場所は
139話 暗躍
「・・・ん、れん、起きろ蓮!」
誰かの声が聞こえたと思ったら体に軽い衝撃
で目が覚める。
「・・・おはよ、類」
「おそようだけどね、蓮」
不機嫌な類は俺が起きたのを確認すると
雪希を起こすのにとりかかった。
かけてあったブランケットがずれて椅子に
落ちる。
雪希を起こそうとしている類に声をかけると手が止まった。
「ねぇ、類」
「ん?」
「このブランケットって?」
「舞だと思うよ、俺が来た時にはかけて
あったし。舞じゃなかったら怖いけど」
確かにかけてあるのは黒地に白のウサギの
シルエットが沢山あり可愛らしいものだ。
類は雪希を激しく揺すった。
「え、地震?!」
と瞬時に覚醒して顔を上げた。
類もそれは予想外だったのか1歩のけぞった。
「あ、おはよう、蓮、類」
とあいさつもそこそこあたりを見渡す。
「・・・舞は?」
「舞は友達と遊びに行くって、
朝早くに出かけていったよ」
2人の会話を聞きながら俺はブランケットを丁寧にたたみソファの上に置いた。
雪希にかけられていたブランケットも丁寧に
たたみウサギのブランケットに重ねた。
「さて、今日は2人ともオフだよね」
雪希と共に頷く。
「じゃあ探しに行こうか」
真剣な顔で2人して察した。
俺たちは3人ショッピングモールへ。
「誕プレ探しに!」
「「答え遅いよ!」」
((わかってたけど!))
伊達メガネをかけたりマスクをしたり
帽子を被ったり側から見たら不審者の見た目
「でも都合良く舞出かけてくれたよね」
「それは俺も思った」
不思議に考えると類はクスクス笑って
「それは・・・」
~回想~
約2年ぶりにあの人へメールをする。
既読もすぐについてサクサクと進んだ
「久しぶり。
ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」
「お久しぶりですね、どうしたんですか?」
「いきなりだけど今度の休みって
空いてる?」
「空いてますけど」
「あのさ、その日舞を遊びに
誘ってくれないかな?」
「それは構いませんけど
どうしたんですか?」
「ちょっと3人で舞の誕プレを選びに
行きたいんだけど3人同時に出ていくと
感づかれそうだから、その、」
「わかりました、ちなみに類さんたちは
どこに行く予定なんですか?」
「近くのショッピングモールにって考えてるんだけど」
「それなら隣町の遊園地に誘ってみます。
隣町なら鉢合わせはないと思うので」
「ごめん、貴重な休みに」
「いえ、気にしないでください、
私も悩んでたのでちょうど良かったです」
~回想終了~
「というわけで舞の友達にグルになって
もらいました~」
(いつのまに、暗躍がすごい)
一方、その頃
電車で遊園地に来ていた女子チームは
「珍しいね、紗南が誘ってくるの」
「え、そうかな・・・」
パーク内のベンチでクレープを食べている
紗南の隣に座りホットサンドをかじる。
「朝ごはん食べてないの?」
「誰かさんが朝イチでいうから
時間なかったんだよ」
「ご、ごめん、いろいろバタバタしてて
朝になっちゃった」
「まぁいいけどさ」
食べ終わって包み紙をゴミ箱に捨てて
歩き始める。
「でも本当によかったの?入園代、それに
フリーパスのお金まで出してもらっちゃって。私、無料で来てるようなもの・・・」
入園時につけてもらった
フリーパス証明リングを見ながら聞く
「大丈夫、そのくらいさせてよ、
誘ったの私なんだから」
「う、うん」
「さて、全アトラクション制覇しようか!」
私の手を握り走り出す。
「え、制覇!?待って、
今食べたばっかで・・・!」
パーク内の音楽や来客の声で私の声は
紗南にとどかなかった。
誰かの声が聞こえたと思ったら体に軽い衝撃
で目が覚める。
「・・・おはよ、類」
「おそようだけどね、蓮」
不機嫌な類は俺が起きたのを確認すると
雪希を起こすのにとりかかった。
かけてあったブランケットがずれて椅子に
落ちる。
雪希を起こそうとしている類に声をかけると手が止まった。
「ねぇ、類」
「ん?」
「このブランケットって?」
「舞だと思うよ、俺が来た時にはかけて
あったし。舞じゃなかったら怖いけど」
確かにかけてあるのは黒地に白のウサギの
シルエットが沢山あり可愛らしいものだ。
類は雪希を激しく揺すった。
「え、地震?!」
と瞬時に覚醒して顔を上げた。
類もそれは予想外だったのか1歩のけぞった。
「あ、おはよう、蓮、類」
とあいさつもそこそこあたりを見渡す。
「・・・舞は?」
「舞は友達と遊びに行くって、
朝早くに出かけていったよ」
2人の会話を聞きながら俺はブランケットを丁寧にたたみソファの上に置いた。
雪希にかけられていたブランケットも丁寧に
たたみウサギのブランケットに重ねた。
「さて、今日は2人ともオフだよね」
雪希と共に頷く。
「じゃあ探しに行こうか」
真剣な顔で2人して察した。
俺たちは3人ショッピングモールへ。
「誕プレ探しに!」
「「答え遅いよ!」」
((わかってたけど!))
伊達メガネをかけたりマスクをしたり
帽子を被ったり側から見たら不審者の見た目
「でも都合良く舞出かけてくれたよね」
「それは俺も思った」
不思議に考えると類はクスクス笑って
「それは・・・」
~回想~
約2年ぶりにあの人へメールをする。
既読もすぐについてサクサクと進んだ
「久しぶり。
ちょっとお願いがあるんだけどいいかな?」
「お久しぶりですね、どうしたんですか?」
「いきなりだけど今度の休みって
空いてる?」
「空いてますけど」
「あのさ、その日舞を遊びに
誘ってくれないかな?」
「それは構いませんけど
どうしたんですか?」
「ちょっと3人で舞の誕プレを選びに
行きたいんだけど3人同時に出ていくと
感づかれそうだから、その、」
「わかりました、ちなみに類さんたちは
どこに行く予定なんですか?」
「近くのショッピングモールにって考えてるんだけど」
「それなら隣町の遊園地に誘ってみます。
隣町なら鉢合わせはないと思うので」
「ごめん、貴重な休みに」
「いえ、気にしないでください、
私も悩んでたのでちょうど良かったです」
~回想終了~
「というわけで舞の友達にグルになって
もらいました~」
(いつのまに、暗躍がすごい)
一方、その頃
電車で遊園地に来ていた女子チームは
「珍しいね、紗南が誘ってくるの」
「え、そうかな・・・」
パーク内のベンチでクレープを食べている
紗南の隣に座りホットサンドをかじる。
「朝ごはん食べてないの?」
「誰かさんが朝イチでいうから
時間なかったんだよ」
「ご、ごめん、いろいろバタバタしてて
朝になっちゃった」
「まぁいいけどさ」
食べ終わって包み紙をゴミ箱に捨てて
歩き始める。
「でも本当によかったの?入園代、それに
フリーパスのお金まで出してもらっちゃって。私、無料で来てるようなもの・・・」
入園時につけてもらった
フリーパス証明リングを見ながら聞く
「大丈夫、そのくらいさせてよ、
誘ったの私なんだから」
「う、うん」
「さて、全アトラクション制覇しようか!」
私の手を握り走り出す。
「え、制覇!?待って、
今食べたばっかで・・・!」
パーク内の音楽や来客の声で私の声は
紗南にとどかなかった。