虹色のバラが咲く場所は
14話 着替えてきなよ
次の日、私はまず洗濯物を洗濯機に
入れ、スイッチを入れる。
その間に簡単な朝食を作る。食パンを
焼きベーコンエッグを作る。
スープは時間がないのでインスタントを選んでもらおう、ただ今6時半。
それぞれの部屋をノックするとみんな
すぐに出てきてくれた
雪希は朝が弱いらしく、
ご飯中もうとうとしていた。
みんなもまだパジャマやスウェットだ。
食べている時は特に会話はなく、
食べ終わるとシンクに置いた。
袖をまくりやろうとすると、
蓮に止められた
「いいよ、舞。俺がやるから
着替えてきなよ」
「あ、ありがとう」
私は脱衣所に行き、確認すると洗濯は
終わっていたので、部屋の日の当たる
場所に干し制服に着替える。
時間は7時。駅まで10分歩き30分電車に乗り、20分ほど歩く。
8時10分始業なので少し余裕で着くと
思う。
そして私が最後に寮を出て、
それぞれの学校へ向かう。
「蓮ってうちの制服だよね」
「ああ、まぁ。一応、改めて川桜学園
中等部2年 高坂 蓮。」
「川桜学園中等部1年、日比谷 舞。
じゃあ、これからは蓮と同じ時間に登校すれば大丈夫だね」
「そうだな、」
改札を通り、電車に乗る。
電車は通勤通学の時間だから満員だ。
一席だけ空いている。
「蓮、座ったら?」
蓮は何かを考えたのか
「いや、いいよ。舞座りなよ」
「う、うん。」
椅子に座り、ちらりと蓮を見ると私の
前で吊り革を持ち、片手でスマホを
いじっている。
電車の中は満員電車で見つけた席は舞に
座らせる。仕方ないがすげー暑い。
明日から7月。舞は気にしてないみたいだが衣替えで肌の露出が多い。
たまにネットニュースで痴漢が多発しているというものをよく目にする。
そういうことをする輩がいるのか。
ふと隣を見ると、女子高生が何やら
青ざめていた。
「舞、ちょっと持ってて」
「え、蓮?」
俺は舞に鞄とスマホを渡し、女子高生を触っている手を捻りあげる。
「なんだね、君は」
その人は驚いている顔をしている。
(白々しいな、コイツ)
「白々しいな、コイツ」
(あ、やば)
「女の子怖がらせて何がなんだね、
だよ」
周りの目がこっちに向く。
なに?、どうした、などと聞こえる。
「この人、痴漢です。」
「い、言いがかりすんじゃねぇ。ガキ」
「言いがかりなんてとんでもない、俺は目にしたことを言っているだけです」
「わ、私○○駅からこの人にずっと体を
触られていました」
女子高生は痴漢を指さす。
俺たちの空気を察したのか、男性3人が男を逃さぬよう包囲してくれた。
「とりあえず、次の駅で降りましょうか、舞も来て」
「え、うん」
俺たちは電車を降り、駅員に痴漢を
渡した。包囲してくれた男性方はすぐに会社に向かった。
「親御さんがもうすぐ到着するそう
なのでもう少しいてもらっても
いいでしょうか」
「はい、大丈夫です」
駅員は急足でどこかへ行ってしまった。
よほど怖かったんだろうな。
女子高生は泣き出してしまった。
舞は駅内にある椅子に座らせた。
(舞に来てもらってよかった。
こういうのは同性の方がいいもんな)
すぐに親御さんが来て、俺たちに何度も
頭を下げてお礼を言い帰って行った。
そして、俺たちは再び電車に乗り
学校へ。
「遅刻だね」
「そうだな」
「よく、気づいたね。
私も近くにいたのに気づかなかった」
「人って怖い思いをしている時ほど声を出したりできないんだ。もちろん
痴漢自体がなくなればいいんだけど、
人は欲に忠実だからな、
多分無理だろう。もちろん冤罪も
あるから状況を判断しないといけない」
「うん」
電車を降り、学校までの道を歩く。
入れ、スイッチを入れる。
その間に簡単な朝食を作る。食パンを
焼きベーコンエッグを作る。
スープは時間がないのでインスタントを選んでもらおう、ただ今6時半。
それぞれの部屋をノックするとみんな
すぐに出てきてくれた
雪希は朝が弱いらしく、
ご飯中もうとうとしていた。
みんなもまだパジャマやスウェットだ。
食べている時は特に会話はなく、
食べ終わるとシンクに置いた。
袖をまくりやろうとすると、
蓮に止められた
「いいよ、舞。俺がやるから
着替えてきなよ」
「あ、ありがとう」
私は脱衣所に行き、確認すると洗濯は
終わっていたので、部屋の日の当たる
場所に干し制服に着替える。
時間は7時。駅まで10分歩き30分電車に乗り、20分ほど歩く。
8時10分始業なので少し余裕で着くと
思う。
そして私が最後に寮を出て、
それぞれの学校へ向かう。
「蓮ってうちの制服だよね」
「ああ、まぁ。一応、改めて川桜学園
中等部2年 高坂 蓮。」
「川桜学園中等部1年、日比谷 舞。
じゃあ、これからは蓮と同じ時間に登校すれば大丈夫だね」
「そうだな、」
改札を通り、電車に乗る。
電車は通勤通学の時間だから満員だ。
一席だけ空いている。
「蓮、座ったら?」
蓮は何かを考えたのか
「いや、いいよ。舞座りなよ」
「う、うん。」
椅子に座り、ちらりと蓮を見ると私の
前で吊り革を持ち、片手でスマホを
いじっている。
電車の中は満員電車で見つけた席は舞に
座らせる。仕方ないがすげー暑い。
明日から7月。舞は気にしてないみたいだが衣替えで肌の露出が多い。
たまにネットニュースで痴漢が多発しているというものをよく目にする。
そういうことをする輩がいるのか。
ふと隣を見ると、女子高生が何やら
青ざめていた。
「舞、ちょっと持ってて」
「え、蓮?」
俺は舞に鞄とスマホを渡し、女子高生を触っている手を捻りあげる。
「なんだね、君は」
その人は驚いている顔をしている。
(白々しいな、コイツ)
「白々しいな、コイツ」
(あ、やば)
「女の子怖がらせて何がなんだね、
だよ」
周りの目がこっちに向く。
なに?、どうした、などと聞こえる。
「この人、痴漢です。」
「い、言いがかりすんじゃねぇ。ガキ」
「言いがかりなんてとんでもない、俺は目にしたことを言っているだけです」
「わ、私○○駅からこの人にずっと体を
触られていました」
女子高生は痴漢を指さす。
俺たちの空気を察したのか、男性3人が男を逃さぬよう包囲してくれた。
「とりあえず、次の駅で降りましょうか、舞も来て」
「え、うん」
俺たちは電車を降り、駅員に痴漢を
渡した。包囲してくれた男性方はすぐに会社に向かった。
「親御さんがもうすぐ到着するそう
なのでもう少しいてもらっても
いいでしょうか」
「はい、大丈夫です」
駅員は急足でどこかへ行ってしまった。
よほど怖かったんだろうな。
女子高生は泣き出してしまった。
舞は駅内にある椅子に座らせた。
(舞に来てもらってよかった。
こういうのは同性の方がいいもんな)
すぐに親御さんが来て、俺たちに何度も
頭を下げてお礼を言い帰って行った。
そして、俺たちは再び電車に乗り
学校へ。
「遅刻だね」
「そうだな」
「よく、気づいたね。
私も近くにいたのに気づかなかった」
「人って怖い思いをしている時ほど声を出したりできないんだ。もちろん
痴漢自体がなくなればいいんだけど、
人は欲に忠実だからな、
多分無理だろう。もちろん冤罪も
あるから状況を判断しないといけない」
「うん」
電車を降り、学校までの道を歩く。