虹色のバラが咲く場所は
143話 謝罪の言葉
「よく見つけたね」
「最後によった雑貨店にあったんだ。
僕たちって感じでしょ?」
得意げな雪希の顔に私は嬉しくなる。
「でもそれまでが大変だったんだよ。舞」
蓮のニヤついた顔でだいたい想像できる。
「あ、蓮、それは」
雪希の制した声を蓮はスルーして蓮は続ける
「雪希はふらっとどこかにいくわ、
ファンの人たちに追いかけられるわ、
おまけに類の服は汚れるわ、で
散々だったんだ」
(雪希のそれは今に始まったこと
じゃないけど)
「なんで類の服は汚れたの?」
「一言で言えばタイミングが
悪かったんだよ」
〜回想開始〜
3人でモール内を歩いていたら
前からアイスのカップを持った子供が
走ってきた。
「うわっ、」
「ごめんね。僕、怪我はない?」
ぶつかって尻餅をついた子供に手を差し
出して起き上がらせる。
「ご、ごめんなさい」
「いや、このくらい平気だよ」
アイスが服についたくらいで俺は怒らない。
泣きながら子供は謝ってくれたからもう
気にしない。
(子供は?)
言い方に引っかかったが口にしなかった。
リュックに入れていた
ウエットティッシュで拭いて、
シミにはなったがお気に入りでも買ったばかりでもなかったから
(まぁいっか)
て思ってたんだけど追いかけてきた母親が
「なにうちの子泣かしてんの!?」
と何故かキレていた。
泣かして恥ずかしくないのか、
不審者とか捲し立てられた。
まぁマスクとか帽子とか伊達メガネとかしてたからそう見られても仕方ないとは
思ったけど。
雪希と蓮が一連の出来事を説明したが
聞く耳持たず。
グルになってるに決まってるわとか言われて
困ってたところに
「あのね、ママ・・・」
と子供が母親に説明してくれた。
でも子供の言うことは信じてくれて。
てっきり謝ってくれるのかと思った。
「違うの?」
「うん」
母親は五千円札を俺に突きつけて子供の腕を引っ張っていった。
〜回想終了〜
「災難だったね」
「まぁ、上着とシャツは買って
着替えたんだけど、弁償より謝罪が
欲しかったなって思ってる。」
「嘘つけ、さっきまでめちゃくちゃ
言ってたじゃん」
「それはそれ、これはこれだよ、蓮」
2人の小競り合いはほっといて雪希は聞いた
「遊園地、楽しかった?」
「え、楽しかったけどなんで遊園地って
知ってるの?」
「あ、まぁなんでもいいじゃん」
焦る雪希に不信感があったがお土産をバックから取り出す。
「これ、3人に」
ぬいぐるみのキーホルダー。
4人各々が好きな動物のやつが
売られていた。カラーは全て黒系で統一
されていてタグに遊園地のロゴが
入っている。カバンにつけたりリュックに
つけたり机に飾ったり喜んでくれて安心した
ちなみに翌週から中間テスト期間のため
かなりハードだった。
スタジオなどの移動時間も単語を覚えたり
ほとんど休息がなかった。
「類くん、さっきのシーン、もう一回
いいかな」
「はい!」
「舞ちゃん、仕事のオファー来てるんだけどどう?」
「七瀬さん、やらせてください!」
「蓮くん、もう少し目線こっちに
もらえる?」
「こうですか?」
「雪希、テスト勉強、はかどってる?
飴、あげるよ。みんなで食べて」
「杏奈さん、ありがとうございます」
期間中に俺はエゴサをしてなかったから
気づかなかった。
俺たちの仲についてとんでもない臆測が
飛び交っていることに。
「最後によった雑貨店にあったんだ。
僕たちって感じでしょ?」
得意げな雪希の顔に私は嬉しくなる。
「でもそれまでが大変だったんだよ。舞」
蓮のニヤついた顔でだいたい想像できる。
「あ、蓮、それは」
雪希の制した声を蓮はスルーして蓮は続ける
「雪希はふらっとどこかにいくわ、
ファンの人たちに追いかけられるわ、
おまけに類の服は汚れるわ、で
散々だったんだ」
(雪希のそれは今に始まったこと
じゃないけど)
「なんで類の服は汚れたの?」
「一言で言えばタイミングが
悪かったんだよ」
〜回想開始〜
3人でモール内を歩いていたら
前からアイスのカップを持った子供が
走ってきた。
「うわっ、」
「ごめんね。僕、怪我はない?」
ぶつかって尻餅をついた子供に手を差し
出して起き上がらせる。
「ご、ごめんなさい」
「いや、このくらい平気だよ」
アイスが服についたくらいで俺は怒らない。
泣きながら子供は謝ってくれたからもう
気にしない。
(子供は?)
言い方に引っかかったが口にしなかった。
リュックに入れていた
ウエットティッシュで拭いて、
シミにはなったがお気に入りでも買ったばかりでもなかったから
(まぁいっか)
て思ってたんだけど追いかけてきた母親が
「なにうちの子泣かしてんの!?」
と何故かキレていた。
泣かして恥ずかしくないのか、
不審者とか捲し立てられた。
まぁマスクとか帽子とか伊達メガネとかしてたからそう見られても仕方ないとは
思ったけど。
雪希と蓮が一連の出来事を説明したが
聞く耳持たず。
グルになってるに決まってるわとか言われて
困ってたところに
「あのね、ママ・・・」
と子供が母親に説明してくれた。
でも子供の言うことは信じてくれて。
てっきり謝ってくれるのかと思った。
「違うの?」
「うん」
母親は五千円札を俺に突きつけて子供の腕を引っ張っていった。
〜回想終了〜
「災難だったね」
「まぁ、上着とシャツは買って
着替えたんだけど、弁償より謝罪が
欲しかったなって思ってる。」
「嘘つけ、さっきまでめちゃくちゃ
言ってたじゃん」
「それはそれ、これはこれだよ、蓮」
2人の小競り合いはほっといて雪希は聞いた
「遊園地、楽しかった?」
「え、楽しかったけどなんで遊園地って
知ってるの?」
「あ、まぁなんでもいいじゃん」
焦る雪希に不信感があったがお土産をバックから取り出す。
「これ、3人に」
ぬいぐるみのキーホルダー。
4人各々が好きな動物のやつが
売られていた。カラーは全て黒系で統一
されていてタグに遊園地のロゴが
入っている。カバンにつけたりリュックに
つけたり机に飾ったり喜んでくれて安心した
ちなみに翌週から中間テスト期間のため
かなりハードだった。
スタジオなどの移動時間も単語を覚えたり
ほとんど休息がなかった。
「類くん、さっきのシーン、もう一回
いいかな」
「はい!」
「舞ちゃん、仕事のオファー来てるんだけどどう?」
「七瀬さん、やらせてください!」
「蓮くん、もう少し目線こっちに
もらえる?」
「こうですか?」
「雪希、テスト勉強、はかどってる?
飴、あげるよ。みんなで食べて」
「杏奈さん、ありがとうございます」
期間中に俺はエゴサをしてなかったから
気づかなかった。
俺たちの仲についてとんでもない臆測が
飛び交っていることに。