虹色のバラが咲く場所は

152話 (番外編)3バカの過去

俺の名前は大河
(のちに金髪先輩と呼ばれる)
俺は中学に入ってから荒れに荒れた。
両親の喧嘩が絶えなかったのも原因だと思う。
常に人にガンを飛ばして口を開けば悪口
ばかり、教師の言うことは全て綺麗事に聞こえた。それでも俺を見捨てずにいた女教師がいた。

サボりを見つけて注意、どこに行っても
そいつは俺を見つける。
だから少し信用してしまった。
この教師は他と違うんじゃないかって。

でもある日、子供がボールを追って道路に飛び出して、車がきていたから反対の歩道にいた俺はその子を抱え込み歩道に滑り込んだ。
泣きじゃくる子供に母親が血相を変えて
やってきた。
子供を腕から奪い取りバックで何度も
殴ってきた。暴言を吐いて。

このことは学校にも伝わり尋問された。　
それでもあいつだけは信じてくれると
思ってた。でも
「大河くん、今回は注意だけじゃ
済まないよ。きちんと罪を認めてよ。
私はずっと待ってるから」　　
結局は他人なんだって思った。
俺は停学になり学校に戻ってきた頃
あいつは俺を避けた。
(何が待ってるから、だよ)

でもしばらくして勉強できるようになったらあいつを見返せるかなと思うようになった。
教科書を開き、わからないところは気の弱そうなやつをとっ捕まえて聞いた。
教師に多々見つかったが何度も勉強を
教えていると言ってくれた。

そしてついに梅原に合格した。
卒業の日、あいつに謝られた。
要は水に流せと言うやつだ。
「うるせぇ、ババァ。
今更つけあがるなよ」　　
顔を真っ赤にしてどこかに行った。

高校でまたやさぐれた俺は3年になって姐さんに会った。

俺は大地
(のちにモヒカン先輩と呼ばれる)
俺は至って平凡な学生だった。
でも高校でなんかつまらなくて
道を外れた。
飲酒、喫煙はしなかったがよくバイクに乗っていた。無免許で。
それから悪い先輩と付き合うようになって気づいたら浮いていた。
何度も補導されて親は何も言わなかった。興味ないんだと思う。

2年で停学になって進級が
危なくなった時、当時の生徒会長に
呼ばれた。
その気があるなら、全科目平均点以上取れと言われた、そうしたら退学は免除だ
と。俺はこんな理由で高校中退はダサいと思ってなんとか全科目平均点以上
取って3年に進級できた。
3年に進級して大河と連むようになる。

太陽(のちに坊主先輩と呼ばれる)
坊主に目つきが元々悪いから、
不良と思われがちだがそんなことはない、ただ純粋にバカなだけだ。
勉強面はダメだが、
運動はかなりできる。
だが見た目で怖がられて、
避けられているだけ。
純粋で大河と大地とはよく喋る。
前歴のある2人と一緒にいるから
不良に思われがち。


ちなみに最初に姐さんにと言ったのは
太陽。
あの事件の後すぐに
姐さんと3人とお互いにアドレスを交換してメル友になった。

大河
どうせ叱責されると思って話した大河の身の上話を否定せず売れ入れてくれて、
懐いた。

大地
ズケズケと怯えずものを言った態度と
度胸に懐いた。

太陽
拳を全部避け、かっこいいと思って懐いた。