虹色のバラが咲く場所は
153話 打ち合わせ
仕事も順調で6月の期末テストの
結果も悪くなかった。
(そういえば類のドラマ、
今日からだっけ?)
テレビの番組表で確認すると
(あった、類が出るドラマのタイトル
一応、録画しとこう)
今日は仕事まで時間があるから
ソファでくつろいでいた。
(舞はオリジナル曲作製、
類は今後のドラマの打ち合わせ、
雪希は雑誌のインタビュー。
個人の仕事が増えたのは嬉しいけど
Rainbow Roseの仕事は
ちょっと減ったかも)
感傷に浸っていたらアラームがなって
寮を出る。
念のため郵便受けを確認すると
一通の封筒が入っていた。
閉じて俺は仕事へ向かった。
今日は新しいイベントの打ち合わせ。
なんでもさまざまなアイドルグループの
赤色担当だけを集めてトークする
前代未聞のイベント。
(正確に赤じゃないけどいいのかな)
ー打ち合わせの場所ー
当日の場所、時間、服装などを確認して
イベントTシャツを渡されて終わった。
「え?終わりですか?!」
(いつもならもっと細かいのに、
顔合わせとかしないんだ)
「あまり話すと当日、話すことが
なくなっちゃうからね。
他の共演の方もお楽しみということで」
プロデューサーさんはそう言って、
軽快に笑う。
「そうなんですね、
楽しみにしています」
寮に帰り、郵便受けを見ると封筒が
なくなっている。
(誰か取ったのか?)
「ただいま」
「おかえり〜」
類は真っ白なエプロンをつけて出迎えて
またキッチンに引っ込んだ。
「あれ、
今日は舞の当番じゃなかった?」
「舞はまだ事務所にいるよ」
時計を見ると8時過ぎだった。
「帰りは千鶴さんに送ってもらうって
さっきメールきたから」
「ふーん」
ネギをみじん切りして小皿に持った。
(器用だな)
「そうだ、さっき届いた郵便物って?」
「それならテーブルの上にあるよ」
類は視線を手元から逸さなかった。
(Rainbow Roseだけで誰宛てとは書いてないし開けていいかな。もし特定だったら戻そう)
封筒の上の方をハサミで切り、中の
紙を出す。
ー3年前の事でお話ししたいことがあります。○日の10時に駅前の⚪︎×カフェに
お越しいただけると幸いですー
(3年前・・・てもしかしてあの事!?
なんで今更、でも犯行声明の切り抜きのようなものじゃなくて
すごく達筆で書いてある。
誰宛は書いてないな。
もしかしなくても何か握ってる?)
真相がわかるかもしれない。
でも○日か。その日はイベントが。
裏面にメアドが書かれている。
登録して、
裏面に書いてあったので登録しました。
いきなりで申し訳ないのですがその日は
別件があるので、変えていただけると 幸いです。できれば×日の14時ごろに
変更はできないでしょうか?
と送ればすぐに返事が来て、
大丈夫ですよ、こちらこそいきなり
申し訳ありません。ただどうしても
あなた達に知っていただきたいことが
ありまして。
メールじゃダメなのかと聞こうとしたが
ダメだから呼び出しているんだと思って
了承のメールをした。
「先に食べてていいって言ってたから
先に食べちゃおうか」
スマホをしまい、キッキンにあるものを
テーブルに運ぶ。
「どうしたの?牛タンなんて
珍しい」
「俺の出るドラマがやるから、
張り切っちゃった」
主題歌らしいものをハミングしている。
(ご機嫌だな)
牛タン、ネギダレ、サラダ
舞以外の食器を並べて
雪希を呼ぶ。
牛タンは美味しかったが、どうやって
類達に気づかれないようにするか
模索していた
結果も悪くなかった。
(そういえば類のドラマ、
今日からだっけ?)
テレビの番組表で確認すると
(あった、類が出るドラマのタイトル
一応、録画しとこう)
今日は仕事まで時間があるから
ソファでくつろいでいた。
(舞はオリジナル曲作製、
類は今後のドラマの打ち合わせ、
雪希は雑誌のインタビュー。
個人の仕事が増えたのは嬉しいけど
Rainbow Roseの仕事は
ちょっと減ったかも)
感傷に浸っていたらアラームがなって
寮を出る。
念のため郵便受けを確認すると
一通の封筒が入っていた。
閉じて俺は仕事へ向かった。
今日は新しいイベントの打ち合わせ。
なんでもさまざまなアイドルグループの
赤色担当だけを集めてトークする
前代未聞のイベント。
(正確に赤じゃないけどいいのかな)
ー打ち合わせの場所ー
当日の場所、時間、服装などを確認して
イベントTシャツを渡されて終わった。
「え?終わりですか?!」
(いつもならもっと細かいのに、
顔合わせとかしないんだ)
「あまり話すと当日、話すことが
なくなっちゃうからね。
他の共演の方もお楽しみということで」
プロデューサーさんはそう言って、
軽快に笑う。
「そうなんですね、
楽しみにしています」
寮に帰り、郵便受けを見ると封筒が
なくなっている。
(誰か取ったのか?)
「ただいま」
「おかえり〜」
類は真っ白なエプロンをつけて出迎えて
またキッチンに引っ込んだ。
「あれ、
今日は舞の当番じゃなかった?」
「舞はまだ事務所にいるよ」
時計を見ると8時過ぎだった。
「帰りは千鶴さんに送ってもらうって
さっきメールきたから」
「ふーん」
ネギをみじん切りして小皿に持った。
(器用だな)
「そうだ、さっき届いた郵便物って?」
「それならテーブルの上にあるよ」
類は視線を手元から逸さなかった。
(Rainbow Roseだけで誰宛てとは書いてないし開けていいかな。もし特定だったら戻そう)
封筒の上の方をハサミで切り、中の
紙を出す。
ー3年前の事でお話ししたいことがあります。○日の10時に駅前の⚪︎×カフェに
お越しいただけると幸いですー
(3年前・・・てもしかしてあの事!?
なんで今更、でも犯行声明の切り抜きのようなものじゃなくて
すごく達筆で書いてある。
誰宛は書いてないな。
もしかしなくても何か握ってる?)
真相がわかるかもしれない。
でも○日か。その日はイベントが。
裏面にメアドが書かれている。
登録して、
裏面に書いてあったので登録しました。
いきなりで申し訳ないのですがその日は
別件があるので、変えていただけると 幸いです。できれば×日の14時ごろに
変更はできないでしょうか?
と送ればすぐに返事が来て、
大丈夫ですよ、こちらこそいきなり
申し訳ありません。ただどうしても
あなた達に知っていただきたいことが
ありまして。
メールじゃダメなのかと聞こうとしたが
ダメだから呼び出しているんだと思って
了承のメールをした。
「先に食べてていいって言ってたから
先に食べちゃおうか」
スマホをしまい、キッキンにあるものを
テーブルに運ぶ。
「どうしたの?牛タンなんて
珍しい」
「俺の出るドラマがやるから、
張り切っちゃった」
主題歌らしいものをハミングしている。
(ご機嫌だな)
牛タン、ネギダレ、サラダ
舞以外の食器を並べて
雪希を呼ぶ。
牛タンは美味しかったが、どうやって
類達に気づかれないようにするか
模索していた