虹色のバラが咲く場所は
154話 由来
「あれ?
舞、その腕時計どうしたの?」
メールをした翌日、舞の制服の袖から
腕時計が見えた。
薄いピンクの皮ベルト、
銀のローマ数字、針、
ゴールドピンクの文字盤
(なんか高そう)
「これ?翔からの入学祝い。
忙しすぎて昨日開けたばかりの新品」
「昨日!?
入学祝いって4月頃じゃ・・・。
でも曲作りにライブにテストに
撮影、たしかにそれどころ
じゃなかった」
「でしょ?」
「翔さん、センスいいね」
「陸さんから高級ブラント
買おうとしてたって、鳥肌がだったよ。高校生に高級なブランドは早いって、
止めてくれたらしいんだけど。」
「たしかに高校生にブランド物は
ちょっと早いかな」
時計を買おうとして陸さんに止められる
想像が容易にできる。
(それでも高そう)
「ちなみに誕生日プレゼントは
お菓子のセットだった」
「賞味期限、大丈夫なの?」
「うん、ぎりぎりだった」
「確認してよかったね」
「蓮、舞、そろそろ行かないと」
類の声に急いで玄関を出る。
昇降口で分かれて教室へ。
ー放課後ー
「STEPの拓也と」
「夢見る僕らの梓と」
「 Rainbow Roseの蓮と」
「hope lineの奏です」
「「「「よろしくお願いします」」」」
イベントTシャツを着て4脚の椅子に座る
「よろしくお願いします。
えっと、皆さん、顔合わせは・・・」
司会者に口を開いたのは梓さん
「僕は3人と初対面、ですね。
すごく緊張しています。」
梓さんは笑いながら少し肩をすくめた。
「でも俺は結構、テレビで梓さんを
見ますね」
奏さんの返しに梓さんは萎縮する。
「俺と蓮くんはたまに連絡を取り合って
いますね」
「そう、ですね。
稀に相談とかさせてもらってます」
「トップアイドルに相談・・・」
と司会者は口を開けていた。
「聞いたところ拓也さん以外は
同じ時期に売り出したそうで」
「そう、ですね。よく
蓮さんのことは雑誌で見ます」
「ありがとうございます。奏さん」
「俺、RainbowRoseの
デビューライブをモニターで見てたんですけどすごかったです。
すごい堂々としてたなって。
あ、悪い意味じゃないですよ」
「でも、順位は夢見る僕らの方が上
でしたけどね」
梓さんにそう返すと笑いが生まれた。
「では、本題に行きまして。
ずばりチーム名は誰が決めましたか?」
それぞれ仲間の名前を挙げ、
由来を話す。
「Rainbow Roseは俺がつけました」
「え、蓮くんが名付け親!?」
3人が驚く中、拓也さんは小さく口角を
上げた。
「えっと、聞いてもいい?」
「はい、まずデビュー直前で
チーム名を付けたんですよ、」
Rainbow Roseの決め方を話した。が、
「あの時はそう思ったんですけど、
今考えると違うかなと思ったんです」
「え、チーム名に不満があるの!?
名付け親なのに?!」
「違います、不満とかじゃなくて」
司会者の言葉を全力で否定する。
「どんな植物でもタネ一つでは
何もできません。
土があって水があって肥料があって、
太陽があって。何かしらの助けで
芽吹き、花を咲かせます。
俺達もそうなんだなって。
事務所の皆さんがいて、スタッフの
皆さんがいて、ファンがいて他にも沢山の人に育てられている。
誰かの力になりたいと思ってたはずが
沢山の人の力をもらっているんだな
って」
「思ったより、深い話だった。
君、本当に高校生?」
「はい、高2です」
由良の話は終わり、
さまざまなトークをして、
このイベントは終了。
撮影していて、のちに動画サイトに
載せるらしい
舞、その腕時計どうしたの?」
メールをした翌日、舞の制服の袖から
腕時計が見えた。
薄いピンクの皮ベルト、
銀のローマ数字、針、
ゴールドピンクの文字盤
(なんか高そう)
「これ?翔からの入学祝い。
忙しすぎて昨日開けたばかりの新品」
「昨日!?
入学祝いって4月頃じゃ・・・。
でも曲作りにライブにテストに
撮影、たしかにそれどころ
じゃなかった」
「でしょ?」
「翔さん、センスいいね」
「陸さんから高級ブラント
買おうとしてたって、鳥肌がだったよ。高校生に高級なブランドは早いって、
止めてくれたらしいんだけど。」
「たしかに高校生にブランド物は
ちょっと早いかな」
時計を買おうとして陸さんに止められる
想像が容易にできる。
(それでも高そう)
「ちなみに誕生日プレゼントは
お菓子のセットだった」
「賞味期限、大丈夫なの?」
「うん、ぎりぎりだった」
「確認してよかったね」
「蓮、舞、そろそろ行かないと」
類の声に急いで玄関を出る。
昇降口で分かれて教室へ。
ー放課後ー
「STEPの拓也と」
「夢見る僕らの梓と」
「 Rainbow Roseの蓮と」
「hope lineの奏です」
「「「「よろしくお願いします」」」」
イベントTシャツを着て4脚の椅子に座る
「よろしくお願いします。
えっと、皆さん、顔合わせは・・・」
司会者に口を開いたのは梓さん
「僕は3人と初対面、ですね。
すごく緊張しています。」
梓さんは笑いながら少し肩をすくめた。
「でも俺は結構、テレビで梓さんを
見ますね」
奏さんの返しに梓さんは萎縮する。
「俺と蓮くんはたまに連絡を取り合って
いますね」
「そう、ですね。
稀に相談とかさせてもらってます」
「トップアイドルに相談・・・」
と司会者は口を開けていた。
「聞いたところ拓也さん以外は
同じ時期に売り出したそうで」
「そう、ですね。よく
蓮さんのことは雑誌で見ます」
「ありがとうございます。奏さん」
「俺、RainbowRoseの
デビューライブをモニターで見てたんですけどすごかったです。
すごい堂々としてたなって。
あ、悪い意味じゃないですよ」
「でも、順位は夢見る僕らの方が上
でしたけどね」
梓さんにそう返すと笑いが生まれた。
「では、本題に行きまして。
ずばりチーム名は誰が決めましたか?」
それぞれ仲間の名前を挙げ、
由来を話す。
「Rainbow Roseは俺がつけました」
「え、蓮くんが名付け親!?」
3人が驚く中、拓也さんは小さく口角を
上げた。
「えっと、聞いてもいい?」
「はい、まずデビュー直前で
チーム名を付けたんですよ、」
Rainbow Roseの決め方を話した。が、
「あの時はそう思ったんですけど、
今考えると違うかなと思ったんです」
「え、チーム名に不満があるの!?
名付け親なのに?!」
「違います、不満とかじゃなくて」
司会者の言葉を全力で否定する。
「どんな植物でもタネ一つでは
何もできません。
土があって水があって肥料があって、
太陽があって。何かしらの助けで
芽吹き、花を咲かせます。
俺達もそうなんだなって。
事務所の皆さんがいて、スタッフの
皆さんがいて、ファンがいて他にも沢山の人に育てられている。
誰かの力になりたいと思ってたはずが
沢山の人の力をもらっているんだな
って」
「思ったより、深い話だった。
君、本当に高校生?」
「はい、高2です」
由良の話は終わり、
さまざまなトークをして、
このイベントは終了。
撮影していて、のちに動画サイトに
載せるらしい