虹色のバラが咲く場所は
195話 バレンタイン2
「3人は誰かからもらった?
私は紗南と立花、あと鈴川さんと
戸田くん」
「宮本さんと辺里くん」
「クラスの女子数人と
義理で男友達2人、」
「俺も男友達2人・・・だけ」
「今の間はなに?」
舞は人の気も知らないで呆れていた
「何でもないよ」
~蓮、回想~
「急に呼び出して何ですか?会長」
(毎回呼び出されて他のメンバーが
いないのは何で?)
「俺が調節してるからね。
それにもう会長じゃないよ」
「エスパーですか?暁先輩、」
「まぁ前置きは置いといて」
先輩は引き出しから綺麗な箱を
取り出す。
(黒い箱に金のリボン。時期的に
もしかしなくても)
「バレンタイン、ですか?」
「受け取ってくれる?」
俺の質問には答えず、逆に
聞かれてしまった。
(え、先輩って俺の事・・・
いや、そんな事、でも決めつけるのも
失礼だし。
こういう時はどう返せばいいんだ)
真剣に悩む俺に対して先輩は吹き出して
笑いだす。
「せ、先輩?」
「ごめん、ごめん。説明させて。
確かにこれは君宛てだけどそういうの
じゃない。・・・謝罪、かな」
「謝罪、ですか?」
「色々迷惑をかけたからね。
君にも、あの子にも。
でも手を引いたわけじゃない。
それだけは覚えていて」
初めてここにきた時感じた自分勝手さを
感じることはなく、どちらかというか
切なさを感じた。
(たった一度の接触でここまで人を変えるなんて舞、というか恋自体すごいな)
「わかりました。ところでその
チョコレートって既製品ですか?」
「な、なにを聞くのかと思えば
既製品だよ。公式SNSで知ったからね」
「先輩って俺たちのこと、
よく見ているんですね」
「今、気づいたの?
一生徒の活躍を確認したいからね。
カウントダウンライブも見たんだよ、
テレビだけどね」
「ありがとうございます、
が正しいんでしょうか」
「不満かあるのはよくわかった。
テレビと実際ってギャップがあるよね」
「そうでしょうか?」
結局、お互いの進路のことや
学校生活の振り返りに花が咲き、
昼休みはずっと生徒会室で過ごした
〜回想終了〜
「ねぇ、チョコレート、
まだあるんだけど食べる?」
会長からもらった箱を見せる。
「いいの?蓮が貰った物なのに」
「大丈夫だよ、舞」
リボンを解いて開けると
一口サイズのチョコレートが
4つ入っていた
(これも考えて、なのかな)
「大丈夫だよ、類。俺が保証する。
これは既製品だよ。
ちゃんと確認したし」
疑う目をしている類を嗜めて一粒
取り出して口に入れる。
俺の動作を見て3人もそれぞれ
とっていく。
舞はラズベリーソースの入った
ミルクチョコ。
雪希はホワイトチョコのガナッシュが
入ったミルクチョコ。
類は内側にキャラメルソース、
外側はコーヒー風味のビターチョコ
俺はブルーベリーソースの入った
ビターチョコ
このチョコレートは他の3人にも好評で
翌日お礼を言ったらとても喜んでいた
「姐さん、聞いてください!
バレンタインにチョコレート
貰えたんです」
週明け、いつもの場所で報告された
「義理っすけどね」
モヒカン先輩の楽しそうな声に
坊主先輩は茶化したが嬉しそう。
(この反応は坊主先輩も貰えたのかな)
「あの、金髪先輩?
大丈夫ですか?」
「大丈夫に見えますか?
2人は貰って俺は貰えなかったんです。なにがダメだったんでしょう」
(相当落ち込んでるな)
「あの、私からも3人にあるんですけどいいですか?」
3人はバッと顔を上げて凝視する
(怖いな)
私は紗南と立花、あと鈴川さんと
戸田くん」
「宮本さんと辺里くん」
「クラスの女子数人と
義理で男友達2人、」
「俺も男友達2人・・・だけ」
「今の間はなに?」
舞は人の気も知らないで呆れていた
「何でもないよ」
~蓮、回想~
「急に呼び出して何ですか?会長」
(毎回呼び出されて他のメンバーが
いないのは何で?)
「俺が調節してるからね。
それにもう会長じゃないよ」
「エスパーですか?暁先輩、」
「まぁ前置きは置いといて」
先輩は引き出しから綺麗な箱を
取り出す。
(黒い箱に金のリボン。時期的に
もしかしなくても)
「バレンタイン、ですか?」
「受け取ってくれる?」
俺の質問には答えず、逆に
聞かれてしまった。
(え、先輩って俺の事・・・
いや、そんな事、でも決めつけるのも
失礼だし。
こういう時はどう返せばいいんだ)
真剣に悩む俺に対して先輩は吹き出して
笑いだす。
「せ、先輩?」
「ごめん、ごめん。説明させて。
確かにこれは君宛てだけどそういうの
じゃない。・・・謝罪、かな」
「謝罪、ですか?」
「色々迷惑をかけたからね。
君にも、あの子にも。
でも手を引いたわけじゃない。
それだけは覚えていて」
初めてここにきた時感じた自分勝手さを
感じることはなく、どちらかというか
切なさを感じた。
(たった一度の接触でここまで人を変えるなんて舞、というか恋自体すごいな)
「わかりました。ところでその
チョコレートって既製品ですか?」
「な、なにを聞くのかと思えば
既製品だよ。公式SNSで知ったからね」
「先輩って俺たちのこと、
よく見ているんですね」
「今、気づいたの?
一生徒の活躍を確認したいからね。
カウントダウンライブも見たんだよ、
テレビだけどね」
「ありがとうございます、
が正しいんでしょうか」
「不満かあるのはよくわかった。
テレビと実際ってギャップがあるよね」
「そうでしょうか?」
結局、お互いの進路のことや
学校生活の振り返りに花が咲き、
昼休みはずっと生徒会室で過ごした
〜回想終了〜
「ねぇ、チョコレート、
まだあるんだけど食べる?」
会長からもらった箱を見せる。
「いいの?蓮が貰った物なのに」
「大丈夫だよ、舞」
リボンを解いて開けると
一口サイズのチョコレートが
4つ入っていた
(これも考えて、なのかな)
「大丈夫だよ、類。俺が保証する。
これは既製品だよ。
ちゃんと確認したし」
疑う目をしている類を嗜めて一粒
取り出して口に入れる。
俺の動作を見て3人もそれぞれ
とっていく。
舞はラズベリーソースの入った
ミルクチョコ。
雪希はホワイトチョコのガナッシュが
入ったミルクチョコ。
類は内側にキャラメルソース、
外側はコーヒー風味のビターチョコ
俺はブルーベリーソースの入った
ビターチョコ
このチョコレートは他の3人にも好評で
翌日お礼を言ったらとても喜んでいた
「姐さん、聞いてください!
バレンタインにチョコレート
貰えたんです」
週明け、いつもの場所で報告された
「義理っすけどね」
モヒカン先輩の楽しそうな声に
坊主先輩は茶化したが嬉しそう。
(この反応は坊主先輩も貰えたのかな)
「あの、金髪先輩?
大丈夫ですか?」
「大丈夫に見えますか?
2人は貰って俺は貰えなかったんです。なにがダメだったんでしょう」
(相当落ち込んでるな)
「あの、私からも3人にあるんですけどいいですか?」
3人はバッと顔を上げて凝視する
(怖いな)