虹色のバラが咲く場所は
199話 原点にして
電話で話すとあっさりと許可はとれた。
「STEPへの挑戦状を知ったとき
すぐに連絡がくるだろうなと
思ってたよ」
七瀬さんは笑った。
特設サイトでエントリーするボタンを押し
注意事項を読み、チーム名、結成年数、人数
などを入力してエントリー完了。
「エントリーしたけどどんな感じにするか
考えはある?」
3人は頭を悩ませた
「新曲にする?」
「今回は衣装デザインは僕たちがある程度
決めたいと思ってる」
「STEPのファンは挑戦状で
STEP以外のアイドルに目を向ける
可能性は少なからずあると思うけど」
具体的な案は出ていない。
「俺から少しいい?
曖昧だけど。
もちろん却下してくれて全然いいよ」
頷いてくれた
「原点回帰しない?
曲は偶然と奇跡。
原点にして頂点って聞かない?」
「、聞いたことはある、けど・・・」
雪希の言葉に蓮と舞は頷いたが
ピンと来てないらしい
「俺たちの始まりは間違いなくあの曲。
3年も経ったんだ。あの頃より間違いなく
今の方が成長した姿で魅せられると思う。
あの始まりから俺たちをずっと見てくれていたファンが
いるかもしれない。
そのファンの人たちに向けての意味も込めて
俺は偶然と奇跡がいいと思う」
「僕たちってさ、虹色のバラなのに虹も
バラも衣装に取り入れたことってほとんどないよね。
これも原点回帰で取り入れない?
あの時の衣装を元に少しアレンジして
虹は難しくてもバラを、一つ飾って」
「いいんじゃないかな、
分かっていても出来てなかったしね。
ずっと見てくれていた人にも初見さんにも
私たちに興味を持ってくれた人に届けたい。
私たちの思いを」
「ファンを増やす、たくさんの人に見てもらう、
そればかり気にしてたけど忘れちゃいけなかったこと。
ファンを辞めた人もいると思う。
でも一緒に進んできてくれたファンがいることも事実。
あの時よりも魅力的になった姿、太くて固い絆を見せたい」
「さて仕事に加えて挑戦状、忙しくなるな。
身体、メンタルに気をつけながらやっていこう」
「「「おー!」」」
とりあえずの方向は決まって気合を入れた時
舞のスマホに着信が入る。
予想した通り着信は翔から。
「ちょっと部屋行ってくる」
ベットに寝転んで通話をする。
「久しぶりだね。どうしたの、って聞いても想像着くけど」
「見た?挑戦状。」
「見た、ついさっきエントリーして、
大まかに方向は決まったよ」
「早いね」
スマホ越しに苦笑したのがわかる。
「黙ってたこと、怒ってる?」
「別に怒ってないよ。
怒るっていうか悲しかった、かな。
言ってくれなかったことに対して」
「ごめん、でも特別扱いはしないって決めたから」
「その発言は私を一アイドルとして
見てくれてないと受けとっていいやつ?」
「最初はそう思った。
でも今は違う。もうあの頃の舞じゃない。
仲間を見つけて、成長して、俺たちに挑もうとしている
アイドルなんだって思った。
安心してよ、舞。
たとえ俺たちを追い越したとしても兄としての尊厳は持っているつもりだよ。
それに今回ばかりは融通も慈悲も情けも
かけるつもりはないから」
「ん、分かった。見ててね。絶対に予選突破してみせるから」
「STEPへの挑戦状を知ったとき
すぐに連絡がくるだろうなと
思ってたよ」
七瀬さんは笑った。
特設サイトでエントリーするボタンを押し
注意事項を読み、チーム名、結成年数、人数
などを入力してエントリー完了。
「エントリーしたけどどんな感じにするか
考えはある?」
3人は頭を悩ませた
「新曲にする?」
「今回は衣装デザインは僕たちがある程度
決めたいと思ってる」
「STEPのファンは挑戦状で
STEP以外のアイドルに目を向ける
可能性は少なからずあると思うけど」
具体的な案は出ていない。
「俺から少しいい?
曖昧だけど。
もちろん却下してくれて全然いいよ」
頷いてくれた
「原点回帰しない?
曲は偶然と奇跡。
原点にして頂点って聞かない?」
「、聞いたことはある、けど・・・」
雪希の言葉に蓮と舞は頷いたが
ピンと来てないらしい
「俺たちの始まりは間違いなくあの曲。
3年も経ったんだ。あの頃より間違いなく
今の方が成長した姿で魅せられると思う。
あの始まりから俺たちをずっと見てくれていたファンが
いるかもしれない。
そのファンの人たちに向けての意味も込めて
俺は偶然と奇跡がいいと思う」
「僕たちってさ、虹色のバラなのに虹も
バラも衣装に取り入れたことってほとんどないよね。
これも原点回帰で取り入れない?
あの時の衣装を元に少しアレンジして
虹は難しくてもバラを、一つ飾って」
「いいんじゃないかな、
分かっていても出来てなかったしね。
ずっと見てくれていた人にも初見さんにも
私たちに興味を持ってくれた人に届けたい。
私たちの思いを」
「ファンを増やす、たくさんの人に見てもらう、
そればかり気にしてたけど忘れちゃいけなかったこと。
ファンを辞めた人もいると思う。
でも一緒に進んできてくれたファンがいることも事実。
あの時よりも魅力的になった姿、太くて固い絆を見せたい」
「さて仕事に加えて挑戦状、忙しくなるな。
身体、メンタルに気をつけながらやっていこう」
「「「おー!」」」
とりあえずの方向は決まって気合を入れた時
舞のスマホに着信が入る。
予想した通り着信は翔から。
「ちょっと部屋行ってくる」
ベットに寝転んで通話をする。
「久しぶりだね。どうしたの、って聞いても想像着くけど」
「見た?挑戦状。」
「見た、ついさっきエントリーして、
大まかに方向は決まったよ」
「早いね」
スマホ越しに苦笑したのがわかる。
「黙ってたこと、怒ってる?」
「別に怒ってないよ。
怒るっていうか悲しかった、かな。
言ってくれなかったことに対して」
「ごめん、でも特別扱いはしないって決めたから」
「その発言は私を一アイドルとして
見てくれてないと受けとっていいやつ?」
「最初はそう思った。
でも今は違う。もうあの頃の舞じゃない。
仲間を見つけて、成長して、俺たちに挑もうとしている
アイドルなんだって思った。
安心してよ、舞。
たとえ俺たちを追い越したとしても兄としての尊厳は持っているつもりだよ。
それに今回ばかりは融通も慈悲も情けも
かけるつもりはないから」
「ん、分かった。見ててね。絶対に予選突破してみせるから」