虹色のバラが咲く場所は
213話 お泊まり会
「それ、いろんなところでひんしゅく
買わない?主に私の」
「2人きりってわけでもないし
大丈夫じゃない?」
そう返されたが雪希も蓮も乗り気
じゃなさそう。
「せっかくきた仕事だけど
やっぱり3人とも乗り気じゃないよね。正直、俺もやりたくない気持ちの
方が大きいし」
類が迷っていると七瀬さんから
メールが入った。
「これは、」
それだけ呟いて苦笑している。
「何があったの?」
「デートとお泊まり回、
どっちがいいかだって」
「「「は?」」」
「まだ泊まりの方がいいんじゃない?
いつもと変わらないでしょ」
「まぁ、それもそうだね。
2人ともそれでいいかな?」
雪希は頷いたが
「それってSTEPの皆さんとやった
合宿みたいな?」
「多分」
それを聞いて蓮も了承した。
七瀬さんにメールを送り、
日にちを聞いた類。
「ちょうど夏休みに入ってる。
2泊3日でやるんだって。
場所は事務所。
いつも集まる場所の少し先に住居
スペースがあってそこでやるみたい」
「知らなかった」
「俺も。事務所はあまり
うろつかないからね。」
類も蓮も知らなかった場所。
でも
「僕、知ってる。」
思わず雪希を見る
「去年、事務所で手紙の整理して、
次の仕事の話まで、
時間があったからうろついて。
それっぽい場所を見つけて」
(たしかに、雪希のやりそうなこと)
「まぁ、万が一忘れ物しても取りに
戻れる距離だし」
1学期終盤にもらった通知表は全員
不可はなく、出席日数、態度に問題も
なく夏休みが始まった。
戸締り確認、電源コードをコンセント
から抜きガスの元栓を一応閉め、
荷物を持ち玄関を出てカードキーを
挿す。
「「「「よろしくお願いします」」」」
事務所に着いたところから撮影が
始まる。
いつもの、会議室を通り過ぎて
少し狭い廊下を抜けて
階段を登る。
扉を開けると廊下にキッチン、
奥に6畳ほどの畳の部屋、
隣に寝室、その奥にトイレとお風呂と
一通り生活できるようになっていた。
荷物を寝室に置いて、
レッスン着だけ持ってレッスン着に
移動する。
「当たり前だけど着いてくるんだね」
ルームミラーにスタッフさんが
乗っている車が映る。
「撮影だしそうでしょ」
左隣に座る蓮が珍しく緊張している
ようだった。
「失敗しないようにしないと。
多分カットされると思うけど」
「雪希、カメラ回ってないからって
そんなこと言わないの」
右隣に座る雪希に助手席に座る類は
ため息をつく。
レッスン着に着替えて
中に入るともうカメラが回っていた。
(失敗しないようにしないと)
「1、2、3、4」
杏子さんのカウントと手拍子と
靴音が響く。
(ずっとカメラ回してて大変そう)
なんて思っていると隣にいた雪希が
派手に転んだ。
「雪希!?」
周りは驚くが本人はすぐに立ち上がり
合わせようとしたが鼻を押さえた
「ス、ストップ!」
スタッフさんの方も若干騒いだが
動くことはなかった。
ティッシュで抑えて、一応病院へ
杏奈さんが連れて行った。
そのあとは3人でレッスンを再開。
休憩になったが流石に今回は
2人とも寝転ばなかった。
(流石にカメラ回っててできないよね)
30分くらいして雪希は戻ってきた。
幸いなことに骨折はしてなかった。
(派手に顔面からいったからね)
聞くと、結んだ靴紐が解けたことに
気づかなかったようだ。
買わない?主に私の」
「2人きりってわけでもないし
大丈夫じゃない?」
そう返されたが雪希も蓮も乗り気
じゃなさそう。
「せっかくきた仕事だけど
やっぱり3人とも乗り気じゃないよね。正直、俺もやりたくない気持ちの
方が大きいし」
類が迷っていると七瀬さんから
メールが入った。
「これは、」
それだけ呟いて苦笑している。
「何があったの?」
「デートとお泊まり回、
どっちがいいかだって」
「「「は?」」」
「まだ泊まりの方がいいんじゃない?
いつもと変わらないでしょ」
「まぁ、それもそうだね。
2人ともそれでいいかな?」
雪希は頷いたが
「それってSTEPの皆さんとやった
合宿みたいな?」
「多分」
それを聞いて蓮も了承した。
七瀬さんにメールを送り、
日にちを聞いた類。
「ちょうど夏休みに入ってる。
2泊3日でやるんだって。
場所は事務所。
いつも集まる場所の少し先に住居
スペースがあってそこでやるみたい」
「知らなかった」
「俺も。事務所はあまり
うろつかないからね。」
類も蓮も知らなかった場所。
でも
「僕、知ってる。」
思わず雪希を見る
「去年、事務所で手紙の整理して、
次の仕事の話まで、
時間があったからうろついて。
それっぽい場所を見つけて」
(たしかに、雪希のやりそうなこと)
「まぁ、万が一忘れ物しても取りに
戻れる距離だし」
1学期終盤にもらった通知表は全員
不可はなく、出席日数、態度に問題も
なく夏休みが始まった。
戸締り確認、電源コードをコンセント
から抜きガスの元栓を一応閉め、
荷物を持ち玄関を出てカードキーを
挿す。
「「「「よろしくお願いします」」」」
事務所に着いたところから撮影が
始まる。
いつもの、会議室を通り過ぎて
少し狭い廊下を抜けて
階段を登る。
扉を開けると廊下にキッチン、
奥に6畳ほどの畳の部屋、
隣に寝室、その奥にトイレとお風呂と
一通り生活できるようになっていた。
荷物を寝室に置いて、
レッスン着だけ持ってレッスン着に
移動する。
「当たり前だけど着いてくるんだね」
ルームミラーにスタッフさんが
乗っている車が映る。
「撮影だしそうでしょ」
左隣に座る蓮が珍しく緊張している
ようだった。
「失敗しないようにしないと。
多分カットされると思うけど」
「雪希、カメラ回ってないからって
そんなこと言わないの」
右隣に座る雪希に助手席に座る類は
ため息をつく。
レッスン着に着替えて
中に入るともうカメラが回っていた。
(失敗しないようにしないと)
「1、2、3、4」
杏子さんのカウントと手拍子と
靴音が響く。
(ずっとカメラ回してて大変そう)
なんて思っていると隣にいた雪希が
派手に転んだ。
「雪希!?」
周りは驚くが本人はすぐに立ち上がり
合わせようとしたが鼻を押さえた
「ス、ストップ!」
スタッフさんの方も若干騒いだが
動くことはなかった。
ティッシュで抑えて、一応病院へ
杏奈さんが連れて行った。
そのあとは3人でレッスンを再開。
休憩になったが流石に今回は
2人とも寝転ばなかった。
(流石にカメラ回っててできないよね)
30分くらいして雪希は戻ってきた。
幸いなことに骨折はしてなかった。
(派手に顔面からいったからね)
聞くと、結んだ靴紐が解けたことに
気づかなかったようだ。