虹色のバラが咲く場所は
216話 友達
お泊まり会2日目。
スマホの着信音で目が覚めた。
ゴロンとうつ伏せになり枕元にある
スマホに手を伸ばすと相手は翔。
「はい」
「あー、ごめん。朝から」
ごめんというには明るい声。
「それ、絶対ごめんって思ってない
でしょ」
「まぁ、それはそうと、今暇?」
「暇じゃない。」
「え、あー、じゃあ夜にまた
メールする」
「うん、わかった、今なにしてるの?」
(電話かけてくるから時間あると
思うけど)
「今?次のライブ会場の移動中」
「それ、ちゃんと寝れてるの?」
(次ってことはこの前もライブあったって
ことだよね)
「うん、大丈夫だよ。楽屋で
仮眠はとってるし」
(まとまった睡眠はとれてないのか)
私の心配をよそに翔は楽しそう
「とりあえず気をつけなよ。
なにをするにしても体が資本
なんだから」
「ありがとう。そろそろ着くから
切るね」
「うん」
電話を切ってしばらくして画面が
暗くなってもスマホを眺める
(本当に気をつけてよ。
仲間はいるけど家族は翔だけなんだから)
「ねぇ、開けてもいい?」
ノックされて聞こえたのは類の声。
「あ、待って。あのさ、3人とももう
着替えた?」
「え?うん。」
「ごめん、私まだ着替えてなくて
ちょっと待ってて」
「わかった」
ジャージを脱いで、今日の分の服に
着替える。
「いいよ」
ドアを開けて入ってきた3人。
あくびする蓮、髪を縛る雪希、
目をこする類。みんなまだ眠そう。
「今日の予定は?」
(確か類と蓮が仕事が入ってた気がする)
「僕は相談の返事を書こうかなって
思ってる。最近たまりがちになってて」
「俺は撮影があるから行くけど」
「類は?」
「俺は今度の番組の打ち合わせ」
(私は今日、なにしようかな)
「「おはようございます」」
ノックをしてすぐに入ってきたのは
スタッフさんと千鶴さん。
「「「「おはようございます」」」」
「今日はマネージャーさんと話し合って
全員撮らせてもらいます。
テレビは少しずつ放送する予定です」
同じ階にカフェテリアがあり、
朝食はそこで各々好きなものを食べて
類と蓮、数人のスタッフさんと千鶴さんは仕事に行った。
雪希は寝室で手紙を書いている。
「舞ちゃんはなにをするに予定
ですか?」カメラを回しながら
聞かれたが特に考えていたわけではなく
「えっと、」
つまっていると着信がなった。
「ちょっとすみません」
部屋を出て、隣の空き部屋に入り
スマホを見ると紗南からだった。
「なに?」
「あ、舞。久しぶりだね」
「久しぶりはいいけどなんか
うるさくない?」
紗南の声は聞こえるが電話の向こう側は
騒がしい。
「あー、今、打ち上げ中でさ。
隣の空き教室にいるんだけど
やっぱり聞こえる?」
申し訳なさそうに笑っているが
「それで?なんのよう?」
「あ、そうそう。打ち上げは
正午までの予定でさ」
時計を見る。今は8時。
(起きたのが7時だから起きた頃に
何かをしていたのか)
「どうせ紗南のことだから、
午後時間ある?あったら遊ばない?
なんて言うんじゃないよね」
紗南は息を呑んで
「よくわかったね!
その通り!」
ため息が出そうになるのを堪えた
(墓穴掘ってどうする、私)
「さすが親友」
「私はいつ親友になったの?」
「うわ、ひどっ」
ひどいと言いながらも全然傷ついて
いないのがわかる。
友達をやっていれば大体わかってしまう
「午後、暇?」
「ま、まぁ」
「じゃあ、遊ぼうよ」
紗南のキラキラとした目が思い浮かぶほど楽しそうな紗南。
一旦、切ってスタッフさんに聞くと
友達はモザイクかけるから大丈夫と
言われ、また電話をかけて
行き先を決める。
スマホの着信音で目が覚めた。
ゴロンとうつ伏せになり枕元にある
スマホに手を伸ばすと相手は翔。
「はい」
「あー、ごめん。朝から」
ごめんというには明るい声。
「それ、絶対ごめんって思ってない
でしょ」
「まぁ、それはそうと、今暇?」
「暇じゃない。」
「え、あー、じゃあ夜にまた
メールする」
「うん、わかった、今なにしてるの?」
(電話かけてくるから時間あると
思うけど)
「今?次のライブ会場の移動中」
「それ、ちゃんと寝れてるの?」
(次ってことはこの前もライブあったって
ことだよね)
「うん、大丈夫だよ。楽屋で
仮眠はとってるし」
(まとまった睡眠はとれてないのか)
私の心配をよそに翔は楽しそう
「とりあえず気をつけなよ。
なにをするにしても体が資本
なんだから」
「ありがとう。そろそろ着くから
切るね」
「うん」
電話を切ってしばらくして画面が
暗くなってもスマホを眺める
(本当に気をつけてよ。
仲間はいるけど家族は翔だけなんだから)
「ねぇ、開けてもいい?」
ノックされて聞こえたのは類の声。
「あ、待って。あのさ、3人とももう
着替えた?」
「え?うん。」
「ごめん、私まだ着替えてなくて
ちょっと待ってて」
「わかった」
ジャージを脱いで、今日の分の服に
着替える。
「いいよ」
ドアを開けて入ってきた3人。
あくびする蓮、髪を縛る雪希、
目をこする類。みんなまだ眠そう。
「今日の予定は?」
(確か類と蓮が仕事が入ってた気がする)
「僕は相談の返事を書こうかなって
思ってる。最近たまりがちになってて」
「俺は撮影があるから行くけど」
「類は?」
「俺は今度の番組の打ち合わせ」
(私は今日、なにしようかな)
「「おはようございます」」
ノックをしてすぐに入ってきたのは
スタッフさんと千鶴さん。
「「「「おはようございます」」」」
「今日はマネージャーさんと話し合って
全員撮らせてもらいます。
テレビは少しずつ放送する予定です」
同じ階にカフェテリアがあり、
朝食はそこで各々好きなものを食べて
類と蓮、数人のスタッフさんと千鶴さんは仕事に行った。
雪希は寝室で手紙を書いている。
「舞ちゃんはなにをするに予定
ですか?」カメラを回しながら
聞かれたが特に考えていたわけではなく
「えっと、」
つまっていると着信がなった。
「ちょっとすみません」
部屋を出て、隣の空き部屋に入り
スマホを見ると紗南からだった。
「なに?」
「あ、舞。久しぶりだね」
「久しぶりはいいけどなんか
うるさくない?」
紗南の声は聞こえるが電話の向こう側は
騒がしい。
「あー、今、打ち上げ中でさ。
隣の空き教室にいるんだけど
やっぱり聞こえる?」
申し訳なさそうに笑っているが
「それで?なんのよう?」
「あ、そうそう。打ち上げは
正午までの予定でさ」
時計を見る。今は8時。
(起きたのが7時だから起きた頃に
何かをしていたのか)
「どうせ紗南のことだから、
午後時間ある?あったら遊ばない?
なんて言うんじゃないよね」
紗南は息を呑んで
「よくわかったね!
その通り!」
ため息が出そうになるのを堪えた
(墓穴掘ってどうする、私)
「さすが親友」
「私はいつ親友になったの?」
「うわ、ひどっ」
ひどいと言いながらも全然傷ついて
いないのがわかる。
友達をやっていれば大体わかってしまう
「午後、暇?」
「ま、まぁ」
「じゃあ、遊ぼうよ」
紗南のキラキラとした目が思い浮かぶほど楽しそうな紗南。
一旦、切ってスタッフさんに聞くと
友達はモザイクかけるから大丈夫と
言われ、また電話をかけて
行き先を決める。