虹色のバラが咲く場所は
219話 男の巣窟
「で、どうするの?」
「僕の布団・・・」
話してたと思ったら寝落ちした舞。
「舞、起きて。
自分のところ行かないと」
類が肩を揺すっても起きる気配はない。
「遊びに行くって言ってたから
疲れたのかもね」
類は荷物の中から何か取り出した。
「男の巣窟に入るとどうなるか
教えてあげないと」
蓮は不敵な笑みを浮かべていた。
(なにをする気なんだろう)
「仲間意識が高いのはいいけど心配に
なるレベルだしね」
「え、」
僕が乗るのは意外だったのか蓮は
驚いた
側から見たら眠り姫の周りに王子が
3人いるような構図。
(2人も舞のこと、)
朝、目が覚めると何かに包まれている
感覚がある。
(起き、ん?)
体は動くけど、起き上がれない。
右隣には蓮がいて左隣には雪希、
その奥に類の後頭部が見える。
(蓮も雪希も寝顔がイケメンで
可愛いんだよね。
見えないだけで多分類も。
じゃなくてどういう状況?)
「私昨夜、話してたら眠くなって」
「やっと目が覚めた?」
「蓮!」
寝返りを打つと蓮はニコニコしていた。
「起きてたの?」
「今起きた」
(ようには見えない)
「ねぇ、私今どうなってるの?」
「雪希の掛け布団で簀巻きになってる」
「簀巻き!?どうやって!」
「ロープで縛って」
「ロープ?!」
「類が持ってきた」
「お泊まり会でロープってなに
考えてるの?!」
騒ぎに類と雪希の起きる気配がした。
「おはよう、2人とも」
先に起きたのは雪希。
よく見ると、類の掛け布団にもう一枚
ずらして掛けてある。
「そのもう一枚は?」
類は体を起こしてあぐらを組む。
「舞のやつ。雪希のやつは使われてる
からね」
「というか、類。
ロープなんてなんで持ってるの?」
「備えあれば憂いなし、
あとガムテープと悩んだけど
それだと後が大変そうだからロープ
にした」
「どんな2択で迷ってんの?!」
「危機感の無さと信用しすぎてるから
ちょっとね。これに懲りたらもう
男だらけの巣窟で寝ようと思わない
ことだよ・・・あれ」
たしなめが終わり片足をついて
ロープを解こうとしたがうまく
いかないらしい
「キツく結びすぎた。蓮、バックから
カッターナイフ取って?」
「「「なんでそんな
物騒なんだ!!/なの!!」」」
蓮はカッターナイフを取り類に渡す。
カチカチと歯を出してぐるぐるに巻かれたロープを切る。
「早くしないとスタッフさん
来ちゃうよ?」
「「「あ・・・」」」
雪希の一言で気が付いたが遅く
「おはようございます」
とスタッフさんがノックする。
「どうしよう、流石にこれは疑われてもおかしくないけど」
私は掛け布団を持って隣の部屋に
行ったタイミングでドアが開く。
「お、おはようございます。
すみません。今起きたばかりで。
すぐに着替えます」
さも今起きましたという感じで
敷き布団の近くに立つ。
「そうですか。私たちは退室しますね。10分くらいしたらまた来ます」
スタッフさんが部屋から離れるのを
確認するとため息をすると隣と3人と
重なった。
(あ、そういえば翔が)
ー夜にまたメールするー
(って言ってたよね)
トーク画面を開くと
「お盆期間中の○日って空いてる?
その日にしようと思ってるんだけど」
(○日、今のところは空いてるかな)
今のところは大丈夫
と返信してスマホの画面を暗くする。
確か今日はみんなオフだった。
スタッフさんと合流して予定確認を
している時に、ノックと同時に千鶴さんが入ってきた。
「僕の布団・・・」
話してたと思ったら寝落ちした舞。
「舞、起きて。
自分のところ行かないと」
類が肩を揺すっても起きる気配はない。
「遊びに行くって言ってたから
疲れたのかもね」
類は荷物の中から何か取り出した。
「男の巣窟に入るとどうなるか
教えてあげないと」
蓮は不敵な笑みを浮かべていた。
(なにをする気なんだろう)
「仲間意識が高いのはいいけど心配に
なるレベルだしね」
「え、」
僕が乗るのは意外だったのか蓮は
驚いた
側から見たら眠り姫の周りに王子が
3人いるような構図。
(2人も舞のこと、)
朝、目が覚めると何かに包まれている
感覚がある。
(起き、ん?)
体は動くけど、起き上がれない。
右隣には蓮がいて左隣には雪希、
その奥に類の後頭部が見える。
(蓮も雪希も寝顔がイケメンで
可愛いんだよね。
見えないだけで多分類も。
じゃなくてどういう状況?)
「私昨夜、話してたら眠くなって」
「やっと目が覚めた?」
「蓮!」
寝返りを打つと蓮はニコニコしていた。
「起きてたの?」
「今起きた」
(ようには見えない)
「ねぇ、私今どうなってるの?」
「雪希の掛け布団で簀巻きになってる」
「簀巻き!?どうやって!」
「ロープで縛って」
「ロープ?!」
「類が持ってきた」
「お泊まり会でロープってなに
考えてるの?!」
騒ぎに類と雪希の起きる気配がした。
「おはよう、2人とも」
先に起きたのは雪希。
よく見ると、類の掛け布団にもう一枚
ずらして掛けてある。
「そのもう一枚は?」
類は体を起こしてあぐらを組む。
「舞のやつ。雪希のやつは使われてる
からね」
「というか、類。
ロープなんてなんで持ってるの?」
「備えあれば憂いなし、
あとガムテープと悩んだけど
それだと後が大変そうだからロープ
にした」
「どんな2択で迷ってんの?!」
「危機感の無さと信用しすぎてるから
ちょっとね。これに懲りたらもう
男だらけの巣窟で寝ようと思わない
ことだよ・・・あれ」
たしなめが終わり片足をついて
ロープを解こうとしたがうまく
いかないらしい
「キツく結びすぎた。蓮、バックから
カッターナイフ取って?」
「「「なんでそんな
物騒なんだ!!/なの!!」」」
蓮はカッターナイフを取り類に渡す。
カチカチと歯を出してぐるぐるに巻かれたロープを切る。
「早くしないとスタッフさん
来ちゃうよ?」
「「「あ・・・」」」
雪希の一言で気が付いたが遅く
「おはようございます」
とスタッフさんがノックする。
「どうしよう、流石にこれは疑われてもおかしくないけど」
私は掛け布団を持って隣の部屋に
行ったタイミングでドアが開く。
「お、おはようございます。
すみません。今起きたばかりで。
すぐに着替えます」
さも今起きましたという感じで
敷き布団の近くに立つ。
「そうですか。私たちは退室しますね。10分くらいしたらまた来ます」
スタッフさんが部屋から離れるのを
確認するとため息をすると隣と3人と
重なった。
(あ、そういえば翔が)
ー夜にまたメールするー
(って言ってたよね)
トーク画面を開くと
「お盆期間中の○日って空いてる?
その日にしようと思ってるんだけど」
(○日、今のところは空いてるかな)
今のところは大丈夫
と返信してスマホの画面を暗くする。
確か今日はみんなオフだった。
スタッフさんと合流して予定確認を
している時に、ノックと同時に千鶴さんが入ってきた。