虹色のバラが咲く場所は
240話 射的
「つまり、結成時から同居していると」
「同居というよりルームシェア・・・」
「ん?」
「いえ、なんでもないです」
事実確認のために舞の手を引いて、
会場から少し離れた。
そして返ってきた答えがこれ。
「もしかしてこれが一番隠してた事?」
「それは、その」
その反応を見て直感した。
(これよりも大きい隠し事がある)
「とりあえず、舞。
あの人達を疑うわけじゃないけど
気をつけなよ。ある時留め金が外れて
化けの皮が剥がれて狼になる、
なんて容易に考えられるでしょ。冗談
抜きで自分の身は自分で守らないと」
「そこは私も分かってる。部屋に鍵
だってついてるし」
「そんな事は当たり前なの、
年頃の男女、しかも女子1人に男子3人
なんて。露呈したら炎上ものだよ!?
わかってる?!」
息の上がる私に舞は降参のポーズをする
「分かってるから。そんなに興奮
しないで」
(まぁ、舞もそこまで馬鹿じゃないか)
他にも言いたいことはあったが
深呼吸して
「とにかく、周りに露呈しないように
気をつけなよ」
「・・・心配してくれてありがとう」
(「私の心配なのか露呈が心配なのか
どっち」て聞かなくて良かった)
会場に戻ると辺里くんたちが射的を
していた。
片手にフランクフルトと綿飴の袋を
持って合流地点に向かう
(どっちののお店も遠かったな。
というかじゃんけんで負けた人が買い に行くって、普通提案した人が負けるって決まりじゃない?しかも提案した
竜ちゃんが一抜けて。)
内心ため息をついて歩いていくと
2人を見つけた。
「お待たせ、2人とも。あれ、
どうしたの?」
「あ、えっと、あ、ありがとう」
口を開いたが、戸惑っている咲くんは
フランクフルトを取り、竜ちゃんも
綿飴を取る。
でも2人は口をつけない。
「家の暮らしが舞のお友達に
バレた!?それで舞はお友達に連れて
行かれたんだ。・・・
まぁ大丈夫でしょ。僕たちはお祭りを
楽しもうよ」
「え、いいの?放っておいて」
竜ちゃんは意外だったのか声を
大きくした。
「雪希がいいんなら、出店見ようよ。
射的とかどう?」
咲くんの提案で僕たちは射的をするが
全然景品が当たらない。
(そろそろ所持金的にまずいな。)
「あれ、射的してるの?」
「舞」
と隣にいるのは友達かな。
(舞の浴衣姿、綺麗だな。
いつもと違って楚楚に見える)
「初めてまして、舞の友達の紗南です」
「こんにちは、雪希です」
僕の後ろで盛り上がっている2人を見る
「もしかして、何か狙ってる?」
「え、あ、はい。うさぎのぬいぐるみを狙っているみたいで」
顔を向けると2人は、
標準で言い合っていた。
紗南さんは隣で店主にお金を出して、
お菓子の詰め合わせを1発で仕留めた。
(すごいな、紗南さん)
その後も、紗南さんは竜ちゃんに
頼まれてうさぎのぬいぐるみを
仕留めた。
「ありがとうございます」
その腕前に人だかりができていた。
その後も1発も外さず景品を取り
最終的に店主が白旗を上げて出禁に
なった。
紗南さんが抱えきれない景品は、
咲くんたちが持ち周りの人たちに
配っていた。
僕たちは舞たちと別れて、
花火を見るために場所探しをする
「同居というよりルームシェア・・・」
「ん?」
「いえ、なんでもないです」
事実確認のために舞の手を引いて、
会場から少し離れた。
そして返ってきた答えがこれ。
「もしかしてこれが一番隠してた事?」
「それは、その」
その反応を見て直感した。
(これよりも大きい隠し事がある)
「とりあえず、舞。
あの人達を疑うわけじゃないけど
気をつけなよ。ある時留め金が外れて
化けの皮が剥がれて狼になる、
なんて容易に考えられるでしょ。冗談
抜きで自分の身は自分で守らないと」
「そこは私も分かってる。部屋に鍵
だってついてるし」
「そんな事は当たり前なの、
年頃の男女、しかも女子1人に男子3人
なんて。露呈したら炎上ものだよ!?
わかってる?!」
息の上がる私に舞は降参のポーズをする
「分かってるから。そんなに興奮
しないで」
(まぁ、舞もそこまで馬鹿じゃないか)
他にも言いたいことはあったが
深呼吸して
「とにかく、周りに露呈しないように
気をつけなよ」
「・・・心配してくれてありがとう」
(「私の心配なのか露呈が心配なのか
どっち」て聞かなくて良かった)
会場に戻ると辺里くんたちが射的を
していた。
片手にフランクフルトと綿飴の袋を
持って合流地点に向かう
(どっちののお店も遠かったな。
というかじゃんけんで負けた人が買い に行くって、普通提案した人が負けるって決まりじゃない?しかも提案した
竜ちゃんが一抜けて。)
内心ため息をついて歩いていくと
2人を見つけた。
「お待たせ、2人とも。あれ、
どうしたの?」
「あ、えっと、あ、ありがとう」
口を開いたが、戸惑っている咲くんは
フランクフルトを取り、竜ちゃんも
綿飴を取る。
でも2人は口をつけない。
「家の暮らしが舞のお友達に
バレた!?それで舞はお友達に連れて
行かれたんだ。・・・
まぁ大丈夫でしょ。僕たちはお祭りを
楽しもうよ」
「え、いいの?放っておいて」
竜ちゃんは意外だったのか声を
大きくした。
「雪希がいいんなら、出店見ようよ。
射的とかどう?」
咲くんの提案で僕たちは射的をするが
全然景品が当たらない。
(そろそろ所持金的にまずいな。)
「あれ、射的してるの?」
「舞」
と隣にいるのは友達かな。
(舞の浴衣姿、綺麗だな。
いつもと違って楚楚に見える)
「初めてまして、舞の友達の紗南です」
「こんにちは、雪希です」
僕の後ろで盛り上がっている2人を見る
「もしかして、何か狙ってる?」
「え、あ、はい。うさぎのぬいぐるみを狙っているみたいで」
顔を向けると2人は、
標準で言い合っていた。
紗南さんは隣で店主にお金を出して、
お菓子の詰め合わせを1発で仕留めた。
(すごいな、紗南さん)
その後も、紗南さんは竜ちゃんに
頼まれてうさぎのぬいぐるみを
仕留めた。
「ありがとうございます」
その腕前に人だかりができていた。
その後も1発も外さず景品を取り
最終的に店主が白旗を上げて出禁に
なった。
紗南さんが抱えきれない景品は、
咲くんたちが持ち周りの人たちに
配っていた。
僕たちは舞たちと別れて、
花火を見るために場所探しをする