虹色のバラが咲く場所は
255話 輝く
「輝けるか、」
「環境が変わっても尚、
自分らしく輝けるかはわからない。
でも、誰にだってあるんだよ。
ここにいたいって場所が」
拳で俺の胸をトンと叩く。
俺の思いを見透かしているように。
また俺の頭を雑に撫でる。
「たくさん迷え。
失敗したっていい、
怒られろ、恥をかけ。
成功ばかりじゃなにも得られない」
「はい」
説得力を感じた。
見えない、知らない部分で皆さん
たくさん失敗して何かを得ていたんだろうな。
俺もそんな風に誰かに教えることが
できるのかな。
(まさか、類がな)
舞たちが帰った日、
1番残念そうだったのは言うまでもなく翔だった。
「舞がそう決めたなら、何もいえないけど」
「正確には舞さんたち、ですよ。翔」
「うるさい、涼太。そっちだって
本当は楽しみだったくせに」
「そうですね。というか、表に出してないだけで全員なにかしらのダメージは
あると思いますよ」
「僕も楽しみだったかちょっと残念」
「Rainbow Roseが黒、
STEPが白を基調にした衣装とか。
ちょっと思い描いちゃった。」
優斗は力無く笑った。
司がそんなこと考えてたなんて意外で
失笑してしまった。
ー練習終了ー
陸さんは、残るかどうか聞くことなく
帰って行った。
「では、最後に類くん」
他の3人はここにいることを決めた。
「俺は、あなたについていくことは
やっぱりできません。
俺がリーダーでいられるのはあの3人
がいるから。
俺が輝ける場所はあそこしかないって
気づいたんです。」
走っている。
事務所を出る前に3人を家の近くの
あの公園に呼び出して。
迷いはない、といえば嘘になる。
「残念。
初めてだよ、誘いを断られたのは」
佐々木さんはため息をついた。
でも、安堵が混じっているようにかんじる
「誘っていただいて
ありがとうございました。」
戻ることを拒絶されたらどうしよう、
学校でも関わらないでと言われたら
怖くて仕方がない。
(でも、拒絶されても会いたい!)
公園のベンチに見慣れた人影が3つ。
「あの、」
3人は俺を見てなにも言わない。
「なにも言わないで勝手なことして
ごめん。こんなふうに戻ってきて
都合が良すぎることも分かってる。
でも」
「御託はいいよ」
舞が遮った。
蓮も雪希もなにも言わない。
(やっぱり、ダメなのかな)
「類、類はどうしたい?
情けとか、負い目とか、
そういうものはなしで答えて」
舞は真剣で。だから俺も真剣に答える
「俺はRainbow Roseのリーダーで
いたい。リーダーでいさせてください」
「それが聞けたら僕たちは充分だよ」
蓮は安堵のため息をつく。
「どう考えてもリーダーは
類しかできないっていうのに」
「「「おかえり、類」」」
「・・・ただいま」
「「SHOH、」」
類が仲間にどんな対応させるのか
俺は面白半分で見にきたのに
虚しさを感じる。
「あんな仲間がいていいな」
「上辺じゃなくて、
本当に信頼しているんだな」
「ちゃんと戻ってくるって
待ってたんだ」
後から来た健と満も
どこか悲しそう。
翌日、決まったチーム名は
サザンクロス。
何かで共演したら負かしたいと闘志が
芽生えた。
「ご迷惑をかけてすみませんでした」
数日後事務所で七瀬さんに謝った。
「僕はね、佐々木さんから類くんを
引き抜くって聞いた時妥当だって
思ったんだ。
この小さな事務所より大手の方が
やれることも多いからね。
すぐに千鶴といろんなところに連絡
しようとしたんだ。
でもね、みんなに止められた」
「環境が変わっても尚、
自分らしく輝けるかはわからない。
でも、誰にだってあるんだよ。
ここにいたいって場所が」
拳で俺の胸をトンと叩く。
俺の思いを見透かしているように。
また俺の頭を雑に撫でる。
「たくさん迷え。
失敗したっていい、
怒られろ、恥をかけ。
成功ばかりじゃなにも得られない」
「はい」
説得力を感じた。
見えない、知らない部分で皆さん
たくさん失敗して何かを得ていたんだろうな。
俺もそんな風に誰かに教えることが
できるのかな。
(まさか、類がな)
舞たちが帰った日、
1番残念そうだったのは言うまでもなく翔だった。
「舞がそう決めたなら、何もいえないけど」
「正確には舞さんたち、ですよ。翔」
「うるさい、涼太。そっちだって
本当は楽しみだったくせに」
「そうですね。というか、表に出してないだけで全員なにかしらのダメージは
あると思いますよ」
「僕も楽しみだったかちょっと残念」
「Rainbow Roseが黒、
STEPが白を基調にした衣装とか。
ちょっと思い描いちゃった。」
優斗は力無く笑った。
司がそんなこと考えてたなんて意外で
失笑してしまった。
ー練習終了ー
陸さんは、残るかどうか聞くことなく
帰って行った。
「では、最後に類くん」
他の3人はここにいることを決めた。
「俺は、あなたについていくことは
やっぱりできません。
俺がリーダーでいられるのはあの3人
がいるから。
俺が輝ける場所はあそこしかないって
気づいたんです。」
走っている。
事務所を出る前に3人を家の近くの
あの公園に呼び出して。
迷いはない、といえば嘘になる。
「残念。
初めてだよ、誘いを断られたのは」
佐々木さんはため息をついた。
でも、安堵が混じっているようにかんじる
「誘っていただいて
ありがとうございました。」
戻ることを拒絶されたらどうしよう、
学校でも関わらないでと言われたら
怖くて仕方がない。
(でも、拒絶されても会いたい!)
公園のベンチに見慣れた人影が3つ。
「あの、」
3人は俺を見てなにも言わない。
「なにも言わないで勝手なことして
ごめん。こんなふうに戻ってきて
都合が良すぎることも分かってる。
でも」
「御託はいいよ」
舞が遮った。
蓮も雪希もなにも言わない。
(やっぱり、ダメなのかな)
「類、類はどうしたい?
情けとか、負い目とか、
そういうものはなしで答えて」
舞は真剣で。だから俺も真剣に答える
「俺はRainbow Roseのリーダーで
いたい。リーダーでいさせてください」
「それが聞けたら僕たちは充分だよ」
蓮は安堵のため息をつく。
「どう考えてもリーダーは
類しかできないっていうのに」
「「「おかえり、類」」」
「・・・ただいま」
「「SHOH、」」
類が仲間にどんな対応させるのか
俺は面白半分で見にきたのに
虚しさを感じる。
「あんな仲間がいていいな」
「上辺じゃなくて、
本当に信頼しているんだな」
「ちゃんと戻ってくるって
待ってたんだ」
後から来た健と満も
どこか悲しそう。
翌日、決まったチーム名は
サザンクロス。
何かで共演したら負かしたいと闘志が
芽生えた。
「ご迷惑をかけてすみませんでした」
数日後事務所で七瀬さんに謝った。
「僕はね、佐々木さんから類くんを
引き抜くって聞いた時妥当だって
思ったんだ。
この小さな事務所より大手の方が
やれることも多いからね。
すぐに千鶴といろんなところに連絡
しようとしたんだ。
でもね、みんなに止められた」