虹色のバラが咲く場所は
27話 アイドルフェス
蓮は顔を真っ赤にする。
(マジでそう思ったんだ)
俺が若干引くと
「なに、話してるの」
「「雪、雪希」」
「いや、別に何も、な、類」
「まぁ、ちょっと面白いものをみただけ」
(類!?)
「ふ~ん、まぁいいや、花火余ってるの
類と蓮の分だけだよ」
「あ、ああ」
俺と類は花火をする。
最後は線香花火。
弾ける火花を見る。
花火をし終わった俺たちは帰り、
皆さん各々部屋に戻る。
リーダーの俺に一通のメールが入る。
「なぁ、決まった」
俺は蓮に震える声で言う
「何が?」
「デビューライブ」
「・・・はぁ!?」
「え、いつ?」
「8月の末にアイドルフェスがあって、
それに出ることになった。」
「末、それって新米アイドルのみで行われるフェス?」
「うん、」
俺と蓮は部屋を飛び出し舞と雪希の部屋へ、
「「フェス?」」
舞と雪希の声が被る。
「デビューライブ!」
「それまでに完璧に仕上げよう」
「うん」
俺の言葉に蓮と舞は同意する。
「あの、チーム名どうするの?」
「あ、」
おずおずと聞く雪希に落胆する。
「翔達は自分で決めたって言うし、
自分達で決めちゃっていいのかな」
「さっき、メールの最後にチーム名考えといてって書いてあったからいいんじゃないかな」
「うーん、どうする?」
「STEPってどうしてSTEPって
決めたんだろうね」
「聞いてみる?」
「こういう時、便利だよな」
舞はスマホをスピーカーにしておく。
「どうしたの、舞ちゃん」
「あ、翔。それ、もう大丈夫。
バラしたから。」
「そうなんだ」
「あのさいきなりなんだけど、
STEPってチーム名にした由来とかある?」
「由来、か。あ、」
「一応、STEPの名付け親は僕なんだ」
「え、優斗さん?」
(またスマホ取られたのか)
「STEPって歩みって意味なんだよね」
「歩み、」
「うん、夢をみている誰かの一歩を、踏み出す勇気を、背中を押せるようなそんなチームになりたいなって」
優斗さんは穏やかな声で
懐かしむように言った。
お礼を言い電話を切り、さらに悩む私たち。
「どうしようか」
「一旦紙に色々書いてみるか」
蓮は、雪希のメモ帳に手を伸ばす。
「一枚もらっていいか?」
「いいよ」
蓮は紙を器用に破る。
「みんなそれぞれどうしてアイドルを目指せようになったの?」
私の問いに
「僕は自分を変えたいって思ったんだ」
雪希はそう言った。
「俺は、面白そうだから」
「蓮は?」
私が聞くと蓮は俯く。
「蓮?」
「俺は、・・・なんでだっけ」
「覚えてないの?」
「ああ、俺は後先考えないからな」
「確かにそんなイメージ」
蓮の表場は曇っていて
茶化しても晴れなかった。
その後もいろいろな案が出たがしっくり
こず頭を悩ませる。
みんなうとうとしてきたので、時計を確認すると11時を回っていた。
「そろそろお開きにしようか」
「うん」
類の声に雪希は目を擦りながら答えた。
(マジでそう思ったんだ)
俺が若干引くと
「なに、話してるの」
「「雪、雪希」」
「いや、別に何も、な、類」
「まぁ、ちょっと面白いものをみただけ」
(類!?)
「ふ~ん、まぁいいや、花火余ってるの
類と蓮の分だけだよ」
「あ、ああ」
俺と類は花火をする。
最後は線香花火。
弾ける火花を見る。
花火をし終わった俺たちは帰り、
皆さん各々部屋に戻る。
リーダーの俺に一通のメールが入る。
「なぁ、決まった」
俺は蓮に震える声で言う
「何が?」
「デビューライブ」
「・・・はぁ!?」
「え、いつ?」
「8月の末にアイドルフェスがあって、
それに出ることになった。」
「末、それって新米アイドルのみで行われるフェス?」
「うん、」
俺と蓮は部屋を飛び出し舞と雪希の部屋へ、
「「フェス?」」
舞と雪希の声が被る。
「デビューライブ!」
「それまでに完璧に仕上げよう」
「うん」
俺の言葉に蓮と舞は同意する。
「あの、チーム名どうするの?」
「あ、」
おずおずと聞く雪希に落胆する。
「翔達は自分で決めたって言うし、
自分達で決めちゃっていいのかな」
「さっき、メールの最後にチーム名考えといてって書いてあったからいいんじゃないかな」
「うーん、どうする?」
「STEPってどうしてSTEPって
決めたんだろうね」
「聞いてみる?」
「こういう時、便利だよな」
舞はスマホをスピーカーにしておく。
「どうしたの、舞ちゃん」
「あ、翔。それ、もう大丈夫。
バラしたから。」
「そうなんだ」
「あのさいきなりなんだけど、
STEPってチーム名にした由来とかある?」
「由来、か。あ、」
「一応、STEPの名付け親は僕なんだ」
「え、優斗さん?」
(またスマホ取られたのか)
「STEPって歩みって意味なんだよね」
「歩み、」
「うん、夢をみている誰かの一歩を、踏み出す勇気を、背中を押せるようなそんなチームになりたいなって」
優斗さんは穏やかな声で
懐かしむように言った。
お礼を言い電話を切り、さらに悩む私たち。
「どうしようか」
「一旦紙に色々書いてみるか」
蓮は、雪希のメモ帳に手を伸ばす。
「一枚もらっていいか?」
「いいよ」
蓮は紙を器用に破る。
「みんなそれぞれどうしてアイドルを目指せようになったの?」
私の問いに
「僕は自分を変えたいって思ったんだ」
雪希はそう言った。
「俺は、面白そうだから」
「蓮は?」
私が聞くと蓮は俯く。
「蓮?」
「俺は、・・・なんでだっけ」
「覚えてないの?」
「ああ、俺は後先考えないからな」
「確かにそんなイメージ」
蓮の表場は曇っていて
茶化しても晴れなかった。
その後もいろいろな案が出たがしっくり
こず頭を悩ませる。
みんなうとうとしてきたので、時計を確認すると11時を回っていた。
「そろそろお開きにしようか」
「うん」
類の声に雪希は目を擦りながら答えた。