虹色のバラが咲く場所は
3話 アイドルになるため
私は数学の宿題が終わったので、
居間に行くと、みんなが神妙な顔で
黙り込んでいた。
「なにやってるんです?」
私が声をかけるとすごく驚いていた。
「ま、舞ちゃん、宿題は終わったの?」
拓也さんは少し早口で聞いた。
「え、はい。」
何か隠している。直感した。
「あのな舞」
「皆さんに一つ聞きたいことがあるんですがいいですか?」
翔の問いかけを遮って、言った言葉に
みんなはしん、となる。
「俺たちが答えられることなら
なんでも聞くよ」
日向さんは私に微笑み聞いた。
性格がそれぞれ6方向を向いている
メンバーをまとめているリーダー、
私の緊張を取り除くように柔らかく
言ってくれた。
「ありがとうございます、日向さん。
突然ですが皆さんはどうしてアイドルに
なろうと思ったんですか?」
しばらく考え
「俺は面白そうだと思ったから、かな。
せっかくチャンスがあるのにやらないのは勿体無いかなって」
一番に答えたのは司さんだった。
「僕は弱い自分を変えたいって思った。
優柔不断な自分を変えたいなって」
次に言ったのは優斗さん
「俺は自分の家とのしがらみから逃れたくてアイドルになった。
とにかく他の何かに心の拠り所を
求めて」
静かに言ったのは陸さん。
「俺、元々は観客側だったんです。
ステージの上で輝くアイドルを見て、
俺も輝きたいって思ったんです。」
そう答えたのは涼太さんだ。
「僕は自分を試したかった。知らない 世界でどこまで自分が通用するのか
試したかった、かな」
やっぱりみんなは理由はそれぞれ。
最後だからすぐに口を開くかと思ったら
黙ったままでいる人を見る。
「どうして、翔」
「俺は、逃げたかったから。」
翔はは呟く
「逃げる?なにから?」
舞の問いにぽつりぽつりと答えた。
「不安から。俺は親が死んでも
さほど悲しくはなかった。
むしろこれからどうしようとか、
ちゃんと舞を育てられるのかっていう
不安の方が大きかった。
でもその不安を振り切るために
俺は練習に打ち込んだ。」
それから俺は舞に向き直る
「ごめん、舞。寄り添ってあげるべきだったのに俺は舞を突き放した。
自分のことだけだった。
舞のことを見ていなかった」
舞はしばらく立っていたが、
俺の前に正座した。
「私、別に怒ってないよ。
突き放したなんて思ってない。」
「え?」
「むしろ、アイドルになるために努力した翔はカッコいいと思った。
翔は私の憧れなんだ」
舞は顔を赤くして答えた。
「舞、」
俺は嬉しさで舞に抱きつこうとしたら
華麗に避けられ、俺はソファに墜落する
「おわっ!」
ソファにいる翔は置いといて
「アイドルになるためにはどうすれば
いいですか?」
私は気を取り直し、皆さんに相談する。
「どうすれば、かぁ」
日向さんは顎に手を置き考える仕草を
した、
「やっぱり、俺たちみたいに
オーディションがいいんじゃないかな」
横から口を出したのは拓也さんだ。
「でも、学校行きながらアイドルは
かなりきついと思いますよ」
そう言ったのは、涼太さん。
「ですよね、
私もそこはわかってるんです。」
「まぁ、舞の年で芸能活動しながら学校に行ってる奴もいるから必ず無理って わけでもないと思うぜ」
陸さんはテレビのチャンネルを変えながら気だるげに言った。
「そもそも、どうしてアイドルに
なりたいって思ったの?」
「優斗さん、」
どうして、それは
「理由は本当に単純でやってみたい、
と思ったからです。
これだけじゃダメでしょうか?」
本当の理由は誰にも教えない。
居間に行くと、みんなが神妙な顔で
黙り込んでいた。
「なにやってるんです?」
私が声をかけるとすごく驚いていた。
「ま、舞ちゃん、宿題は終わったの?」
拓也さんは少し早口で聞いた。
「え、はい。」
何か隠している。直感した。
「あのな舞」
「皆さんに一つ聞きたいことがあるんですがいいですか?」
翔の問いかけを遮って、言った言葉に
みんなはしん、となる。
「俺たちが答えられることなら
なんでも聞くよ」
日向さんは私に微笑み聞いた。
性格がそれぞれ6方向を向いている
メンバーをまとめているリーダー、
私の緊張を取り除くように柔らかく
言ってくれた。
「ありがとうございます、日向さん。
突然ですが皆さんはどうしてアイドルに
なろうと思ったんですか?」
しばらく考え
「俺は面白そうだと思ったから、かな。
せっかくチャンスがあるのにやらないのは勿体無いかなって」
一番に答えたのは司さんだった。
「僕は弱い自分を変えたいって思った。
優柔不断な自分を変えたいなって」
次に言ったのは優斗さん
「俺は自分の家とのしがらみから逃れたくてアイドルになった。
とにかく他の何かに心の拠り所を
求めて」
静かに言ったのは陸さん。
「俺、元々は観客側だったんです。
ステージの上で輝くアイドルを見て、
俺も輝きたいって思ったんです。」
そう答えたのは涼太さんだ。
「僕は自分を試したかった。知らない 世界でどこまで自分が通用するのか
試したかった、かな」
やっぱりみんなは理由はそれぞれ。
最後だからすぐに口を開くかと思ったら
黙ったままでいる人を見る。
「どうして、翔」
「俺は、逃げたかったから。」
翔はは呟く
「逃げる?なにから?」
舞の問いにぽつりぽつりと答えた。
「不安から。俺は親が死んでも
さほど悲しくはなかった。
むしろこれからどうしようとか、
ちゃんと舞を育てられるのかっていう
不安の方が大きかった。
でもその不安を振り切るために
俺は練習に打ち込んだ。」
それから俺は舞に向き直る
「ごめん、舞。寄り添ってあげるべきだったのに俺は舞を突き放した。
自分のことだけだった。
舞のことを見ていなかった」
舞はしばらく立っていたが、
俺の前に正座した。
「私、別に怒ってないよ。
突き放したなんて思ってない。」
「え?」
「むしろ、アイドルになるために努力した翔はカッコいいと思った。
翔は私の憧れなんだ」
舞は顔を赤くして答えた。
「舞、」
俺は嬉しさで舞に抱きつこうとしたら
華麗に避けられ、俺はソファに墜落する
「おわっ!」
ソファにいる翔は置いといて
「アイドルになるためにはどうすれば
いいですか?」
私は気を取り直し、皆さんに相談する。
「どうすれば、かぁ」
日向さんは顎に手を置き考える仕草を
した、
「やっぱり、俺たちみたいに
オーディションがいいんじゃないかな」
横から口を出したのは拓也さんだ。
「でも、学校行きながらアイドルは
かなりきついと思いますよ」
そう言ったのは、涼太さん。
「ですよね、
私もそこはわかってるんです。」
「まぁ、舞の年で芸能活動しながら学校に行ってる奴もいるから必ず無理って わけでもないと思うぜ」
陸さんはテレビのチャンネルを変えながら気だるげに言った。
「そもそも、どうしてアイドルに
なりたいって思ったの?」
「優斗さん、」
どうして、それは
「理由は本当に単純でやってみたい、
と思ったからです。
これだけじゃダメでしょうか?」
本当の理由は誰にも教えない。