虹色のバラが咲く場所は
43話 どうだろうな
(天然なのか。あれ、俺がおかしい?)
「どうかしたの?類」
「いや、別に」
食べ終わり、会計をして廊下に出る。
前を歩く舞と隣を歩く雪希。
チラッと雪希を見ると、口角が上がっているように見えた。
舞はまた自分のクラスに戻っていった。
俺と雪希は体育館で、パフォーマンスをやっていると舞から聞いたので見に
行くことに。
遮光カーテンで中は暗く、ステージだけが明るかった。
パイプ椅子がたくさん並んでいたが、ほとんど埋まっていたから
出入り口のすぐ横で立って見ていた。
ダンスやマジック、スライドショーなど
ステージは盛り上がっていた。
そして最後には、凝った衣装を着た、
今回限りのアイドルチームがステージの上で
ショーをしていた。
「僕たちが同じ学校だったら、
ステージでのライブとか簡単に
できそうだよね」
雪希は軽く笑った。
「まぁ、それでも事務所の許可は必要だろうな。
学校でライブをしようと思うって言ったのは嘘なんだ。」
「え、嘘?」
サラリと言った言葉に雪希は面食らった。
「じゃあ、なんであんなこと言ったの?」
「・・・どんな反応するかなって思って」
「ふーん、」
ステージが終わり、体育館が明るくなる。
パフォーマンス終了と退場を促すアナウンス
を聞き流して、外に出る。
ずっと暗かったから目がチカチカする。
蓮と舞は制服に着替え、楽しそうに
駄弁っていた。
チラと雪希をみると、
寂しそうな顔をしていた。
(もしかして)
蓮と舞は片付けがあるからと学校に残り
俺たちは先に寮に帰ることに。
電車を降りた帰り道。
「人って簡単なことで繋がるよね」
「いきなりどうした」
突然のことに苦笑する。
「人って簡単なことで繋がるよね」
「いきなりどうした」
突然のことに苦笑する
「僕がオーディションを受けなかったら
もちろん3人には出会わなかった。
その気になれば誰とでも繋がれるん
だなって」
「っ、・・・うん、」
ー繋がりは必ず良いだけのものじゃないー
言いそうになって、グッと堪えた。
寮に帰って、2階に行こうとする雪希を
呼び止める。
「ねぇ、雪希って舞の事、好き、
なの?」
「好き、って言ったら、どうするの?」
雪希は真剣な顔で返した。
「どうもしないよ、ただこれからの活動に
支障が出るようなことは辞めてくれ」
「大丈夫、言うつもりはないし。匂わせる
ようなこともしないよ」
(間接キスは匂わせじゃないのか?)
「間接キス?」
「声に出てた?」
「思いっきり」
「たこ焼きとレモンソーダの時、」
控えめに言うと、少し考えた雪希の顔は徐々に赤くなる。
「~っ。僕、何も考えないで」
「大丈夫、舞も気づいてないよ、多分」
「多分!?」
驚き顔でツッコんでから真剣になる
「僕は舞が好きだよ。チームメイトとしても。それ以上としても」
(やっぱり)
「1人の女の子として好きだけど、このチームでいる方が居心地がいいんだ。だから言わない。この関係を壊すことになるようなことは絶対にしないよ」
「そっか、雪希の答えが聞けて安心した」
(多分、蓮も)
「類は、舞のことどう思ってるの?」
「俺?俺は特に何も、恋愛感情はないよ。
ただチームメイトとして大切にしたい」
「そうなんだ、僕、部屋戻るね」
雪希が2階に上がってから俺はソファに座る
急に睡魔に襲われて目を閉じる。
「どうかしたの?類」
「いや、別に」
食べ終わり、会計をして廊下に出る。
前を歩く舞と隣を歩く雪希。
チラッと雪希を見ると、口角が上がっているように見えた。
舞はまた自分のクラスに戻っていった。
俺と雪希は体育館で、パフォーマンスをやっていると舞から聞いたので見に
行くことに。
遮光カーテンで中は暗く、ステージだけが明るかった。
パイプ椅子がたくさん並んでいたが、ほとんど埋まっていたから
出入り口のすぐ横で立って見ていた。
ダンスやマジック、スライドショーなど
ステージは盛り上がっていた。
そして最後には、凝った衣装を着た、
今回限りのアイドルチームがステージの上で
ショーをしていた。
「僕たちが同じ学校だったら、
ステージでのライブとか簡単に
できそうだよね」
雪希は軽く笑った。
「まぁ、それでも事務所の許可は必要だろうな。
学校でライブをしようと思うって言ったのは嘘なんだ。」
「え、嘘?」
サラリと言った言葉に雪希は面食らった。
「じゃあ、なんであんなこと言ったの?」
「・・・どんな反応するかなって思って」
「ふーん、」
ステージが終わり、体育館が明るくなる。
パフォーマンス終了と退場を促すアナウンス
を聞き流して、外に出る。
ずっと暗かったから目がチカチカする。
蓮と舞は制服に着替え、楽しそうに
駄弁っていた。
チラと雪希をみると、
寂しそうな顔をしていた。
(もしかして)
蓮と舞は片付けがあるからと学校に残り
俺たちは先に寮に帰ることに。
電車を降りた帰り道。
「人って簡単なことで繋がるよね」
「いきなりどうした」
突然のことに苦笑する。
「人って簡単なことで繋がるよね」
「いきなりどうした」
突然のことに苦笑する
「僕がオーディションを受けなかったら
もちろん3人には出会わなかった。
その気になれば誰とでも繋がれるん
だなって」
「っ、・・・うん、」
ー繋がりは必ず良いだけのものじゃないー
言いそうになって、グッと堪えた。
寮に帰って、2階に行こうとする雪希を
呼び止める。
「ねぇ、雪希って舞の事、好き、
なの?」
「好き、って言ったら、どうするの?」
雪希は真剣な顔で返した。
「どうもしないよ、ただこれからの活動に
支障が出るようなことは辞めてくれ」
「大丈夫、言うつもりはないし。匂わせる
ようなこともしないよ」
(間接キスは匂わせじゃないのか?)
「間接キス?」
「声に出てた?」
「思いっきり」
「たこ焼きとレモンソーダの時、」
控えめに言うと、少し考えた雪希の顔は徐々に赤くなる。
「~っ。僕、何も考えないで」
「大丈夫、舞も気づいてないよ、多分」
「多分!?」
驚き顔でツッコんでから真剣になる
「僕は舞が好きだよ。チームメイトとしても。それ以上としても」
(やっぱり)
「1人の女の子として好きだけど、このチームでいる方が居心地がいいんだ。だから言わない。この関係を壊すことになるようなことは絶対にしないよ」
「そっか、雪希の答えが聞けて安心した」
(多分、蓮も)
「類は、舞のことどう思ってるの?」
「俺?俺は特に何も、恋愛感情はないよ。
ただチームメイトとして大切にしたい」
「そうなんだ、僕、部屋戻るね」
雪希が2階に上がってから俺はソファに座る
急に睡魔に襲われて目を閉じる。