虹色のバラが咲く場所は
46話 危ない!!
学校祭が終わり、期末テストも乗り越えて、杏奈さんの指導のもと歌のレッスンをしていると部屋を出ていた杏子さんが入ってくる、
杏奈さんがレッスンを中断しようとすると杏子さんが首を振ったので、そのまま続けた
「みんな、そろそろ休憩しようか」
杏奈さんの声に杏子さんが声を出す
「ちょっといいかな、みんな、
ライブやりたい?」
杏子さんはニヤついた顔で言う
「「「「やりたいです!!」」」」
私たちの答えにフッと息を吐き
「セカンドライブ、どう?」
「セカンドライブ、ですか」
類は小さく呟く。
「うん、ただみんな学祭とかの後だし、
それにセカンドライブは今月の末、
来月にはクリスマスライブの予定があるから、きついと思う。」
期末テストも今月の末、勉強にライブ。
雪希はわからないが類もあるだろうな、
でも
「「私は/僕はやりたいです」」
声が重なったのは雪希。
「蓮と類は?」
杏奈さんは2人に問いかけた。
「正直、俺は迷ってます。期末試験も近いですから。ライブと学校、両立できる自信が
ないんです」
そう言ったのは蓮、
俺はどちらでもいいから中立と類は言った。
「いや、どうせ。」
「?」
微かに聞こえた蓮の独り言。
「やっぱり、やりたいです」
そのあとはっきりした声で言った。
「決まりね。それじゃ、上に報告して来る
邪魔してごめん」
そう言って杏子さんは出て行った。
「さて、続きをしましょう」
「「「「はい」」」」
レッスンを終え、外に出るとあたりはもう
薄暗かった。
「今はまだいいけど冬になると、
もっと暗くなるよね」
雪希は小さな声でいい
「なに、怖いの?」
「そ、そうじゃないけど」
蓮が挑発して雪希は反論した。
しばらく歩きながら談笑をしていると、
「「危ない!!」」
類と蓮の声が重なり、私は類に
雪希は蓮に腕を引かれる
私たちの横スレスレで自転車が数台通った。
「ったく、暗いんだからライトつけろ。
大丈夫?舞」
類は自転車が通って行った方を睨み
すぐに私に向き直った。
「わ、私は大丈夫。ありがとう、類」
心配そうな目を向ける類に私は
安心させようと微笑みを浮かべると安堵したような顔をした。
雪希たちを見ると2人もと無事のようだったが、蓮は何故か深刻そうな顔をしている。
「どうしたの?蓮」
「類、今通って行ったの、横スレスレだったよな」
「え、うん」
「あそこにいたら確実に舞と雪希は自転車とぶつかってた。」
「そうだね」
蓮は類に確認するように言った。
「4人もいるんだし足音は聞こえるはず
談笑してたんだから、誰かがいるってことは薄暗い中でもわかると思う。なのに
危ないって言ったのに、避ける素振りはなかったし、その後も気にする様子はなくそのまま通り過ぎた」
「何が、言いたいの」
淡々と話す蓮に類は探るように言った。
「意図的、っていうのは考えすぎかな」
真剣に私たちに向かって放たれた言葉に私は
背筋が凍った気がした。
杏奈さんがレッスンを中断しようとすると杏子さんが首を振ったので、そのまま続けた
「みんな、そろそろ休憩しようか」
杏奈さんの声に杏子さんが声を出す
「ちょっといいかな、みんな、
ライブやりたい?」
杏子さんはニヤついた顔で言う
「「「「やりたいです!!」」」」
私たちの答えにフッと息を吐き
「セカンドライブ、どう?」
「セカンドライブ、ですか」
類は小さく呟く。
「うん、ただみんな学祭とかの後だし、
それにセカンドライブは今月の末、
来月にはクリスマスライブの予定があるから、きついと思う。」
期末テストも今月の末、勉強にライブ。
雪希はわからないが類もあるだろうな、
でも
「「私は/僕はやりたいです」」
声が重なったのは雪希。
「蓮と類は?」
杏奈さんは2人に問いかけた。
「正直、俺は迷ってます。期末試験も近いですから。ライブと学校、両立できる自信が
ないんです」
そう言ったのは蓮、
俺はどちらでもいいから中立と類は言った。
「いや、どうせ。」
「?」
微かに聞こえた蓮の独り言。
「やっぱり、やりたいです」
そのあとはっきりした声で言った。
「決まりね。それじゃ、上に報告して来る
邪魔してごめん」
そう言って杏子さんは出て行った。
「さて、続きをしましょう」
「「「「はい」」」」
レッスンを終え、外に出るとあたりはもう
薄暗かった。
「今はまだいいけど冬になると、
もっと暗くなるよね」
雪希は小さな声でいい
「なに、怖いの?」
「そ、そうじゃないけど」
蓮が挑発して雪希は反論した。
しばらく歩きながら談笑をしていると、
「「危ない!!」」
類と蓮の声が重なり、私は類に
雪希は蓮に腕を引かれる
私たちの横スレスレで自転車が数台通った。
「ったく、暗いんだからライトつけろ。
大丈夫?舞」
類は自転車が通って行った方を睨み
すぐに私に向き直った。
「わ、私は大丈夫。ありがとう、類」
心配そうな目を向ける類に私は
安心させようと微笑みを浮かべると安堵したような顔をした。
雪希たちを見ると2人もと無事のようだったが、蓮は何故か深刻そうな顔をしている。
「どうしたの?蓮」
「類、今通って行ったの、横スレスレだったよな」
「え、うん」
「あそこにいたら確実に舞と雪希は自転車とぶつかってた。」
「そうだね」
蓮は類に確認するように言った。
「4人もいるんだし足音は聞こえるはず
談笑してたんだから、誰かがいるってことは薄暗い中でもわかると思う。なのに
危ないって言ったのに、避ける素振りはなかったし、その後も気にする様子はなくそのまま通り過ぎた」
「何が、言いたいの」
淡々と話す蓮に類は探るように言った。
「意図的、っていうのは考えすぎかな」
真剣に私たちに向かって放たれた言葉に私は
背筋が凍った気がした。