虹色のバラが咲く場所は
50話 好き勝手、・・・言いやがって
気がついたら私は病院のベットの上にいた。
なにがあったのか思い出そうにも思い出せず
思考放棄していると、
「「舞!!」」
私を呼ぶ声が聞こえたので顔を向けると
知らない男女が駆け寄ってきた。
「よかった、目が覚めたんだね」
サイドテールの子が泣きながらそう言った。
知らない子が私のことで泣いているのはなんとも奇妙だ。
「舞?さっきから黙ってどうしたの?
蓮のこと?蓮は頭に傷を負ってまだ
目覚めないんだ。
でも脳波とかには異常は見られないから
大事には至らなかったって。
舞、倒れてから丸2日眠ってたんだよ」
黄色い髪の人が眉を下げそう言う。
多分2人とも私のことを
知っているんだろうが、
「あのさっきから何を
言っているんですか?」
そう言った瞬間、2人の真顔を私は忘れることはないと思う。
舞の声が止まり、舞の方に視線を向けると
落下した照明が直撃寸前だったので咄嗟に
庇う
「舞!!」
肩を強打し床に倒れるが頭だけは守ろうと思い、舞の後頭部に腕を回す。
「っ!」
すぐに起き上がり、ステージを降りようとしたが、またなにか落ちてきて下敷きになる。
「舞!舞!!」
名前を呼ぶが返事はない。
酸欠なのかわからないが視界がぐらぐらして
真っ暗になる。
俺と雪希も二次被害が起きるとはいえないから、2人をステージから
乱暴だが突き飛ばそうとしたが次の瞬間
他の照明器具が落ちてきて
それはできなくなった。
「蓮!舞!」
今の音でスタッフさんが表に出てきて、慌ただしくなる。
救急車を呼んだり他の関係者に連絡したり、俺たちの後に出るはずだった
アイドル達に状況説明に走ったりと壮絶だった。
助けに入りたかったが危険だと言われて、
立ち入ろうとする俺たちは止められた。
救急車が到着し同乗しようとしたらスタッフに自宅待機と言われ
腑に落ちないまま雪希と寮に帰る。
(終わったらファミレスで反省会&お疲れ様会
やろうと思ってたのにな)
まだ太陽が天高く登っている時間、
車通りの多い道を、人通りの多い道を歩く俺たちは側から見たら魂のない抜け殻のように見えるだろうな。
寮に戻り、スマホを操作していると
ネットニュースにさっきのことが取り上げられていた。
設備の点検不足だの、アイドルの裏事情による策略だの言われている。
スクロールするとコメント欄があり、
・わざとなんじゃない?
・目の前で惨劇を見たけど、オレンジ髪の子と黒髪の子が病院に搬送されて行った。
・両手を広げて2人分、間にいるくらい間が空いてた。オレンジ髪の子の咄嗟の判断は
カッコ良かった。
・リーダー名乗ってたやつ、何もしてなくない?
・結局、自分が助かりたいだけ
・リーダーっていうのは名前だけなんだね
こんなに不快極まりない気持ちになったのは初めてだ
「好き勝手、・・・言いやがって。
人助けがそんなえらいかよ!!!」
スマホを投げようとしかけたがグッと堪える
「でも、何もできなかったのは、事実だ」
(あの時、2人が下敷きになった隙間から見えた蓮。頭から出血してるにも関わらず必死に舞の名前を叫んでいた。)
「俺じゃなくて、蓮がリーダー
だったらよかったのに」
なにがあったのか思い出そうにも思い出せず
思考放棄していると、
「「舞!!」」
私を呼ぶ声が聞こえたので顔を向けると
知らない男女が駆け寄ってきた。
「よかった、目が覚めたんだね」
サイドテールの子が泣きながらそう言った。
知らない子が私のことで泣いているのはなんとも奇妙だ。
「舞?さっきから黙ってどうしたの?
蓮のこと?蓮は頭に傷を負ってまだ
目覚めないんだ。
でも脳波とかには異常は見られないから
大事には至らなかったって。
舞、倒れてから丸2日眠ってたんだよ」
黄色い髪の人が眉を下げそう言う。
多分2人とも私のことを
知っているんだろうが、
「あのさっきから何を
言っているんですか?」
そう言った瞬間、2人の真顔を私は忘れることはないと思う。
舞の声が止まり、舞の方に視線を向けると
落下した照明が直撃寸前だったので咄嗟に
庇う
「舞!!」
肩を強打し床に倒れるが頭だけは守ろうと思い、舞の後頭部に腕を回す。
「っ!」
すぐに起き上がり、ステージを降りようとしたが、またなにか落ちてきて下敷きになる。
「舞!舞!!」
名前を呼ぶが返事はない。
酸欠なのかわからないが視界がぐらぐらして
真っ暗になる。
俺と雪希も二次被害が起きるとはいえないから、2人をステージから
乱暴だが突き飛ばそうとしたが次の瞬間
他の照明器具が落ちてきて
それはできなくなった。
「蓮!舞!」
今の音でスタッフさんが表に出てきて、慌ただしくなる。
救急車を呼んだり他の関係者に連絡したり、俺たちの後に出るはずだった
アイドル達に状況説明に走ったりと壮絶だった。
助けに入りたかったが危険だと言われて、
立ち入ろうとする俺たちは止められた。
救急車が到着し同乗しようとしたらスタッフに自宅待機と言われ
腑に落ちないまま雪希と寮に帰る。
(終わったらファミレスで反省会&お疲れ様会
やろうと思ってたのにな)
まだ太陽が天高く登っている時間、
車通りの多い道を、人通りの多い道を歩く俺たちは側から見たら魂のない抜け殻のように見えるだろうな。
寮に戻り、スマホを操作していると
ネットニュースにさっきのことが取り上げられていた。
設備の点検不足だの、アイドルの裏事情による策略だの言われている。
スクロールするとコメント欄があり、
・わざとなんじゃない?
・目の前で惨劇を見たけど、オレンジ髪の子と黒髪の子が病院に搬送されて行った。
・両手を広げて2人分、間にいるくらい間が空いてた。オレンジ髪の子の咄嗟の判断は
カッコ良かった。
・リーダー名乗ってたやつ、何もしてなくない?
・結局、自分が助かりたいだけ
・リーダーっていうのは名前だけなんだね
こんなに不快極まりない気持ちになったのは初めてだ
「好き勝手、・・・言いやがって。
人助けがそんなえらいかよ!!!」
スマホを投げようとしかけたがグッと堪える
「でも、何もできなかったのは、事実だ」
(あの時、2人が下敷きになった隙間から見えた蓮。頭から出血してるにも関わらず必死に舞の名前を叫んでいた。)
「俺じゃなくて、蓮がリーダー
だったらよかったのに」