虹色のバラが咲く場所は
87話 今何時!?
「・・・急がなきゃ!?」
急いで制服に着替えて1階に降りるとみんな
まだ起きてなかった。
蓮の方を揺するとすぐに起きた。
「腰痛い」
(起きて第一声がそれか)
僕を見てすぐに眠気が飛んだのか凄い勢いで
立ち上がったが顔は真っ青だった。
「今、何時!?」
「7時ちょい過ぎ!!」
蓮は慌ただしく階段を上っていき、その音で
舞と類も飛び出してきた。
「まずい、完全に寝過ごした!」
「急がないと電車行っちゃう!」
蓮もすぐに下りてきたが鞄を忘れてまた
上っていった。
(同じことしてる、)
下りてきた蓮を追いかけて舞も玄関を出て
全力疾走で駅に向かった。
(あの2人、間に合うかな)
僕と類も外に出て類が鍵を閉めて別れた。
(流石に朝食抜きはきついな。
まぁ仕方ないか)
時間を確認するとかなり危ないことに気づき
走ったが校門を入った瞬間にチャイムがなる。
(あ~、鳴り終わる前に教室に入ればセーフ
だけど)
昇降口で上履きに履き替え、階段を駆け上がり教室のドアを鳴り終わると同時に開けたが
「セーフ、」
と呟いたが
「残念、中原アウトだ。」
机に座っていた先生はニヤついていた。
「早く本を取って席につけ」
「はい」
しょんぼりしながら後ろの棚から適当に
本を取り席に着く。
そこから15分読書の時間があり、
チャイムが鳴り本を棚に戻して日直の人が朝の会をして先生が出席を取る。いつもと変わらない光景だ。ただしばらく空腹感で
気持ち悪くなったけどピークを超えてしまえばそうでもなかった。
1時間目2時間目と授業が終わり休み時間。
「ずっと授業中ソワソワしてたけど」
「ご飯、食べてこなかったの?」
机の左側に立って笑っている辺里くんと
右側に立って心配そうな宮元くん
(対照的に見えるけど仲良いのかな)
そして机に座って肩身が狭い僕。
「昨日、遊びに行ってきたんだけど
みんなして寝坊して、朝からちょっとした騒ぎだった」
(レコーディングは明日だし)
「あのさ、今日、遊びに来ない?」
「え、雪希の家に?」
「うん」
「行く行く、友達の家に行くのって初めてだからテンション上がるな」
「でも、家じゃなくて寮でしょ?」
宮本くんの言葉にテンション爆上がりでニコニコしていた辺里くんが真顔になった。
(怖っ、)
「え、寮。俺、知らないんだけど」
「前、話した時に中原が教えてくれたんだ。そういえばその時辺里くんはいなかったね。
ごめんね」
「何に対して謝ってるのかわからないよ」
2人は笑顔でそう言った。
昨日の翔さんと舞みたい。
(でも僕を挟まないでよ)
4時間目の体育のドッジボールはかなり
きつかった。
何も食べてないからか頭が回らず、
思うように動けない。内野にいたが足が
もつれて体制を崩しその上外野に回った
ボールが側頭に直撃した。
「ごめん、中原!」
(投げたの宮本くんか。
なんか踏んだり蹴ったりだな)
ゲームは中断され僕は辺里くんに支えられて
コート外で休むことに。
(他の授業でも散々だったし、やっぱり朝食って大事なんだな)
急いで制服に着替えて1階に降りるとみんな
まだ起きてなかった。
蓮の方を揺するとすぐに起きた。
「腰痛い」
(起きて第一声がそれか)
僕を見てすぐに眠気が飛んだのか凄い勢いで
立ち上がったが顔は真っ青だった。
「今、何時!?」
「7時ちょい過ぎ!!」
蓮は慌ただしく階段を上っていき、その音で
舞と類も飛び出してきた。
「まずい、完全に寝過ごした!」
「急がないと電車行っちゃう!」
蓮もすぐに下りてきたが鞄を忘れてまた
上っていった。
(同じことしてる、)
下りてきた蓮を追いかけて舞も玄関を出て
全力疾走で駅に向かった。
(あの2人、間に合うかな)
僕と類も外に出て類が鍵を閉めて別れた。
(流石に朝食抜きはきついな。
まぁ仕方ないか)
時間を確認するとかなり危ないことに気づき
走ったが校門を入った瞬間にチャイムがなる。
(あ~、鳴り終わる前に教室に入ればセーフ
だけど)
昇降口で上履きに履き替え、階段を駆け上がり教室のドアを鳴り終わると同時に開けたが
「セーフ、」
と呟いたが
「残念、中原アウトだ。」
机に座っていた先生はニヤついていた。
「早く本を取って席につけ」
「はい」
しょんぼりしながら後ろの棚から適当に
本を取り席に着く。
そこから15分読書の時間があり、
チャイムが鳴り本を棚に戻して日直の人が朝の会をして先生が出席を取る。いつもと変わらない光景だ。ただしばらく空腹感で
気持ち悪くなったけどピークを超えてしまえばそうでもなかった。
1時間目2時間目と授業が終わり休み時間。
「ずっと授業中ソワソワしてたけど」
「ご飯、食べてこなかったの?」
机の左側に立って笑っている辺里くんと
右側に立って心配そうな宮元くん
(対照的に見えるけど仲良いのかな)
そして机に座って肩身が狭い僕。
「昨日、遊びに行ってきたんだけど
みんなして寝坊して、朝からちょっとした騒ぎだった」
(レコーディングは明日だし)
「あのさ、今日、遊びに来ない?」
「え、雪希の家に?」
「うん」
「行く行く、友達の家に行くのって初めてだからテンション上がるな」
「でも、家じゃなくて寮でしょ?」
宮本くんの言葉にテンション爆上がりでニコニコしていた辺里くんが真顔になった。
(怖っ、)
「え、寮。俺、知らないんだけど」
「前、話した時に中原が教えてくれたんだ。そういえばその時辺里くんはいなかったね。
ごめんね」
「何に対して謝ってるのかわからないよ」
2人は笑顔でそう言った。
昨日の翔さんと舞みたい。
(でも僕を挟まないでよ)
4時間目の体育のドッジボールはかなり
きつかった。
何も食べてないからか頭が回らず、
思うように動けない。内野にいたが足が
もつれて体制を崩しその上外野に回った
ボールが側頭に直撃した。
「ごめん、中原!」
(投げたの宮本くんか。
なんか踏んだり蹴ったりだな)
ゲームは中断され僕は辺里くんに支えられて
コート外で休むことに。
(他の授業でも散々だったし、やっぱり朝食って大事なんだな)