虹色のバラが咲く場所は
92話 何もしてないよ
翌朝、類が買ってきてくれていサンドイッチを無理矢理詰め込んで登校する。
どんなに急いでも朝食だけは取ろうと
決めた。
教室に入ると辺里くんと宮本くんにが
「「おはよう、雪希/中原」」
「おはよう」
「雪希、なんかあった?」
辺里くんは疑うような目で僕を見る
「なにかって?」
「なんか中原、しょぼくれてるように
見えるから」
(宮本くんは変わらず横から口を出すな)
「しょぼ、まぁあった、といえば、
あったかな」
「ふーん、」
辺里くんの口角がほんの少しだけ上がった
気がする
(辺里くん?)
「そういえば明明後日から夏休みだよね。
2人はなにか予定あるの?」
「俺は、特にないかな。強いて言うなら
お盆にばあちゃん家に遊びに行くくらい?」
質問をしたのは宮本くん。
答えた辺里くんは宮本くんと一緒に僕を見る
「レッスンにライブ、レコーディング。
後、多分だけどジャケ撮りもすると思う。」
「ほんと、予定詰まってるな雪希」
「後、話変わるけど僕のこと口外
してないよね」
「してないよ。してたらこんなに穏やかな
わけないだろ?」
「まぁ、それもそうだね」
今日の朝の時間は自習。
机の中を整理して自習する。
(この前のレコーディングなんで上手く
いかなかったんだろう)
教科書が横にあるにも関わらずノートには
関係ないことを走らせる。
・気持ちが固かった?
・緊張?
・不安?
など箇条書きにしていく。
ー誰に向けて歌うのかー
そう書いて考える。
誰に?ファンに向けてに決まってる。
・・・ファン、だけでいいのかな。
初見さんにもこういう人だって、こういう
グループだって思いを伝えたい。
もっと僕たちを知ってほしい。
そのためにはーー
いろいろ考えて、自習の時間が終わる。
1時間目の授業が終わり、2時間目の授業の
準備をする。2時間目は学年主任が担当する教科、少し緊張して待つが主任は来なかった。急遽、体育になり水着を持ってきていなかったので体育館でリレーになった。
みんなプールじゃなくて嘆いていたが僕は
どうでもよかった。
(まさか、この前の話を聞いたから?
いや、でも僕があそこにいたことは
バレていないはず)
「中原!!」
ハッとしてバトンを受け取る。
全力で走り1人を抜かしアンカーに渡す。
アンカーが走り出してリレーは僕たちが
2位。辺里くんたちが1位だった。
3時間、4時間目と授業をしてあっという間に放課後。職員室を覗くと、学年主任は
いなかった。
教室に戻り、恐る恐る聞く。
「ねぇ、辺里くん、学年主任の先生が
見当たらないんだけど、なんかしたの?」
「やだなぁ、俺は何もしてないよ」
彼は笑顔だったがその笑顔に恐怖を覚えて
何も言及出来なかった。
そして夏休みが始まる
どんなに急いでも朝食だけは取ろうと
決めた。
教室に入ると辺里くんと宮本くんにが
「「おはよう、雪希/中原」」
「おはよう」
「雪希、なんかあった?」
辺里くんは疑うような目で僕を見る
「なにかって?」
「なんか中原、しょぼくれてるように
見えるから」
(宮本くんは変わらず横から口を出すな)
「しょぼ、まぁあった、といえば、
あったかな」
「ふーん、」
辺里くんの口角がほんの少しだけ上がった
気がする
(辺里くん?)
「そういえば明明後日から夏休みだよね。
2人はなにか予定あるの?」
「俺は、特にないかな。強いて言うなら
お盆にばあちゃん家に遊びに行くくらい?」
質問をしたのは宮本くん。
答えた辺里くんは宮本くんと一緒に僕を見る
「レッスンにライブ、レコーディング。
後、多分だけどジャケ撮りもすると思う。」
「ほんと、予定詰まってるな雪希」
「後、話変わるけど僕のこと口外
してないよね」
「してないよ。してたらこんなに穏やかな
わけないだろ?」
「まぁ、それもそうだね」
今日の朝の時間は自習。
机の中を整理して自習する。
(この前のレコーディングなんで上手く
いかなかったんだろう)
教科書が横にあるにも関わらずノートには
関係ないことを走らせる。
・気持ちが固かった?
・緊張?
・不安?
など箇条書きにしていく。
ー誰に向けて歌うのかー
そう書いて考える。
誰に?ファンに向けてに決まってる。
・・・ファン、だけでいいのかな。
初見さんにもこういう人だって、こういう
グループだって思いを伝えたい。
もっと僕たちを知ってほしい。
そのためにはーー
いろいろ考えて、自習の時間が終わる。
1時間目の授業が終わり、2時間目の授業の
準備をする。2時間目は学年主任が担当する教科、少し緊張して待つが主任は来なかった。急遽、体育になり水着を持ってきていなかったので体育館でリレーになった。
みんなプールじゃなくて嘆いていたが僕は
どうでもよかった。
(まさか、この前の話を聞いたから?
いや、でも僕があそこにいたことは
バレていないはず)
「中原!!」
ハッとしてバトンを受け取る。
全力で走り1人を抜かしアンカーに渡す。
アンカーが走り出してリレーは僕たちが
2位。辺里くんたちが1位だった。
3時間、4時間目と授業をしてあっという間に放課後。職員室を覗くと、学年主任は
いなかった。
教室に戻り、恐る恐る聞く。
「ねぇ、辺里くん、学年主任の先生が
見当たらないんだけど、なんかしたの?」
「やだなぁ、俺は何もしてないよ」
彼は笑顔だったがその笑顔に恐怖を覚えて
何も言及出来なかった。
そして夏休みが始まる