年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
私は父の言葉に首を振った。
「ううん、きっと嘘ではなかったの。私がそれに気づけなかっただけ……」
私がつぶやくと父は「そうか」と答えてそれ以上は聞いて来なかった。
「これから遠慮しないで父さんに頼りなさい」
「ありがとう……」
私は父とデリバリーを頼み夕食を一緒に食べてから実家を出た。
園城家との繋がりが無くなり、父から怒られたらどうしようって思っていたけれど全然心配いらなかったみたい。
今までモヤモヤしていた気持ちがスッキリした。
私は前に進むんだ。
だから園城さんのことはもう忘れる。
だって過去のことだもの……。