年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
分かっているのに……もう頭がグチャグチャだ。
朝日くんからは【そっかぁ…。無理に誘ってごめんね】と返信が来ていた。
私はそれを見てそっとスマホを閉じた。
それからお風呂に入り、明日の支度をしてベッドについた。ぼちぼち寝ようと思った時、スマホの通知が鳴った。
メッセージの相手には【園城さん】との文字が。
今日のことがあったため、ドキリと胸が鳴り、急に緊張感が増してくる。私はベッドの上で思わず正座をしてしまった。ドキドキしながらメッセージを開くと、今日のお礼の連絡であった。
熱はまだ少しあるものの、だいぶ下がってきていて明日には会社に行けそうなこと、おかゆを作ってもらったことに対してのお礼が書かれていた。
まだ辛いはずなのにわざわざ打ってくれたのかなと思うと可愛らしく感じる。
普段の彼なら自分だけで部屋に閉じこもって、何事も無かったかのように仕事に行くんだろう。
今回はたまたま看病することになったため、弱い部分を見せてくれた。
それが結婚してる時だったら、離婚という形にはならなかったんだろうな。