年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
一度目の結婚は寂しさで包まれていた。
一度離婚して、そしてお互いの気持ちを分かり合って、私たちはもう一度手を取り歩んでいくの。
その道に不安なんて一つも無い。
それから向き合うと、悟さんは私のベールをそっとめくってくれた。
「沙織、愛してる」
「私も……愛しています」
見つめ合って、誓いのキスをする。
柔らかくて優しい悟さんのキスが落ちてきた。
唇が離れると、私たちはお互いに顔を見合わせて微笑んだ。
”幸せだね”
まるでそう言葉にするように。
これからの生活はきっと幸福に満ちているだろう。
何か困難があってもお互いに乗り越え、そして愛を伝え合う。
その覚悟は出来ている。
一度目の結婚の分も含めて、いやそれ以上にもっと私たちはお互いを大切に愛し合ってゆく──。