年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
そうそう、お義母さんはというと、私の妊娠が発覚すると分かりやすく私の身体を気遣うようになった。
ランチのお誘いもなく、時々顔を見たいと言われ家に呼ぶことはあるものの妊婦でも食べれそうな食事をたくさん買ってきてくれたり……あまり家に長いしないで帰ろうとしてくれたり、意外と助かっている。
同じ女性ということもあり、そこは配慮してくれているようだ。
「まぁあと、あれだろう。変なことして孫に会わせないと言われるのが怖いんだろう」
「そ、そうですかね……」
前に会った時にハッキリ伝えられたことで私の気持ちもスッキリしていた。
お義母さんも私の考えていることを知り反省してくれたようでいい関係が築けている。
もっとも悟さんが厳しく言ってくれるっていうのもあるのだけど……。
「沙織、それは俺がやる」
私が立ち上がると悟さんはいつも先回りをして家事をしようとする。
「悟さんだって忙しいんですから、無理してはいけませんよ」
「そんなのキミの顔を見れば吹き飛ぶ。お腹の子もいるしな」
「もう……」