年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


ソファに二人で座りながらお腹に手をあてる。

「男の子かな、女の子かな」

前回の検診の時に分かるかもと伝えられていたが、まだ分かりずらいタイミングだったらしくどっちが生まれてくるかは分かっていない。

「悟さんは女の子だと溺愛しそうですね、男の子だったらしっかりとした子に育てようとするのかな」

「どちらも可愛くて仕方ないさ。それよりもすぐに家に帰ろうとするかもしれない」

「そしたらもう、パパダメでしょ!って私が叱ってあげます」
「なんかいいな、それ」

悟さんは愛おし気に目を細めると、私の口にキスを落とした。

「ん……」

「この子は俺たちを選んでここに生まれてきてくれるんだな」
「はい……」

「子どもが出来たらどんな生活になるだろう」

悟さんの言葉に私は考えることもなく伝えた。

「きっと愛おしいが二倍になりますよ!」
「二倍で済むだろうか?」

「百倍くらいになっちゃいます?」
「ああ、爆発するかもしれないな」



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