年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
こんな風ににぎやかにお酒を飲んで話すのはいつぶりだろう。じっと1人家にいるよりも、私はこういうところでみんなと話している方が性に合っているのかもしれない。
気づけばあっという間に時間が経っていた。
「話し込んじゃったね」
「楽しかったよ、沙織ちゃんありがとう」
「いえ、こちらこそ」
私たちは連絡先を交換して、この日は解散することになった。
「今日はどうだった?」
帰り道、駅のホームまで一緒に帰ると、朝日くんは逆方向だったため、その場で解散した。朋絵とは途中まで一緒だ。
「楽しかったよ、すごく」
結婚してからはこういう場所で飲むことは一度も無かった。大人数の緊張するパーティか、静かに食事をする場所でしか食事が出来なかったから。
「良かった。何か進展あるといいね」
朋絵はニヤニヤしながらそう言って、途中の駅で降りていった。
進展かあ……あるのかな?
今日は朋絵がいたから話が盛り上がったのもあるだろう。
でも明るくて楽しい人だったな……。
家に帰宅してお風呂から出ると、さっそく朝日くんから連絡が来ていた。
【今日はありがとうございました!朋絵の話ししすぎましたね笑。今度は沙織さんのこと、たくさん教えてください】