クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 やわらかくて小さな手のぬくもりは、俺の胸に激しい疼きを生んだ。

「どうすれば君に好きになってもらえるんだ」

 七海が好きで好きで、いつおかしくなっても不思議ではない。

 ウォータースライダーを提案された時も、万が一にでも彼女の肌に傷がついたらと思うとだめだった。そのぐらい俺は彼女への想いで頭がいっぱいになっている。

 たぶん、プールに入りたいと言われた時点で俺の正気は失われたのだと思う。

 彼女の水着を選びたい気持ちはあったのに、水着姿を想像しただけでいろいろな思いが込み上げてなにもできなかった。

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