クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 そこで二人の時間を過ごすまでには気持ちを整理させたい。

 どこで過ごすか悩んだ私は、朝(エオス)エリアから甲板に出て潮風を浴びる事にした。

 ほかに見るものが多いから人は少ないだろうと思ったのに、意外と甲板で過ごす人影が多い。

 ゆっくりくつろげるようにパラソル付きのチェアが用意されていたり、飲み物や軽食を注文できるスタンドがあったり、設備が整えられているからかもしれない。

 あるいは、存在感たっぷりに鎮座した小型のヘリコプターのせいか。

 透哉さんの説明によると、船内イベントの一環で空の旅を楽しむ事もできるそうだ。

 その時に彼とした会話を思い出す。

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