クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 素直すぎる自分の身体が憎らしくて、なんとか反応している事を隠そうと考えるも、透哉さんが私のお腹に口付けたせいで叶わなくなる。

「君の身体はこんなに熱くてやわらかかったんだな」

 彼の低い声がお腹の奥にまで響き、未知の疼きを生む。

「もっと教えてくれ。君の事をすべて知りたい」

 指とは違う質量をあてがわれて息を呑むと、きゅっと引き結んでいた唇に何度目になるかわからないキスをされた。

「痛かったら俺の背に爪を立ててもいい。だが、止めてはやれない」

「が……頑張るね……」

 もう逃げるのはやめ、彼を受け入れる事だけ考える。

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