クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
「昨日の事はもういい。あと一時間もすればナポリに着く。体調に問題がないようならすぐに出ようと思うが、平気そうか?」

「うん。二日酔いはないみたい」

「問題があるようなら、遠慮せずに言ってくれ」

「ありがとう」

 話を終えると、透哉さんはシャワーを浴びに浴室へ向かった。

 昨夜の件について彼がどんな感情を抱いているかはいまいちわからないけれど、少なくとも怒ってはいないようだ。とはいえ、あんな失態は人妻としてやっていい事ではない。

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