クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 透哉さんは無駄遣いしないけれど、使うべきところには惜しみなくお金を使った。私の両親の分のお土産代は彼が出してくれたし、食事も船にいる時から最高級のものばかり。服もさりげなく着こなしているけれど、シンプルなモノトーンのシャツやジャケットも有名ブランドのものだ。

 そんな彼と一緒にいるからか、私もお金を使う事に慣れて多少の買い物には驚かなくなった。

 透哉さんとの契約結婚の理由はお金だったのに、なんだかおかしい気がしてならない。

 そんな事を考えて、ふといい案を思いつく。

「ね、今日は私がプランを考えてもいい? それとももうスケジュールを決めてる?」

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