クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 なぜ、安藤とバーテンダーは砂浜から離れようとせず、言い合っているのだろう?

「どうなってるんだ? ここで待ち合わせたんじゃないのか?」

「ああ、連絡したさ。たまたまこっちが早く着いただけだろ」

 彼らがなにを話しているのか、現状を打破するきっかけを探して耳を傾ける。

 どうやらバーテンダーが安藤を責めているようだ。

「もしかして沿岸警備隊に見つかったんじゃ……」

「あいつらがそんなヘマするか。いつから計画してたと思ってる?」

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