激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
 こんなことをされるのははじめてだ。
 しかも、ずっと憧れていた亮一さんに……。

 信じられない気持ちで見下ろすと、亮一さんが目線をこちらにむけた。
 煽情的な笑みを浮かべ愛撫を続ける。
 羞恥で頬が熱くなり涙目になる。

「亮一さん……、あぁ……っ」

 必死に抵抗しようとしたけれど、気づけば甘い嬌声をあげていた。

 柔らかく温かい舌に敏感な部分をいたぶられ、頭にちかちかと白い光が飛ぶ。
 全身を快感が貫き力が抜ける。

 はぁはぁと肩で息をしていると、亮一さんが低く笑った。

「なめてもなめてもどんどんあふれてきて、きりがないな」

 男の色気全開の彼が、こちらを見下ろし長い指で唇をぬぐう。
 舌なめずりする獣のような視線で射抜かれる。
 それだけで、また絶頂にたっしてしまいそうだ。

 彼は自分の胸もとのボタンをはぎとるように外し、光沢のあるドレスシャツを脱ぎ捨てる。
 逞しい肩と引き締まった腹斜筋があらわになった。

 セットされた黒髪を乱暴にかきあげこちらを見下ろす。

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